全英シングルチャートがストリーミング再生回数を反映へ 各国の代表的チャートの算出方法は?
イギリスで最も影響力のある音楽チャート「全英シングルチャート」(オフィシャル・チャーツ・カンパニー作成)が6月23日、チャートの算出に音楽ストリーミングサービスの再生回数をカウントすることを発表した。対象となるサービスはSpotify、Deezer、Napster、 O2 Tracks (Musicqubed)、rara、Sony’s Music Unlimited、Xbox Musicの7つ。100再生ごとにシングル一枚購入分のポイントが与えられ、フィジカル(CD)およびダウンロードの売り上げと合算したポイント数によってチャートの順位が決定される。新しい算出方法による「全英シングルチャート」は7月6日付からスタートする。
各国で展開される音楽チャート。その中でいち早くストリーミングサービスの再生回数を導入したのはアメリカの「Billboard Hot 100」。同チャートではラジオのエアプレイによる再生回数とシングルの実売数に加え、ダウンロードによる売り上げを2005年から、そしてストリーミングサービスの再生回数を2012年から対象に加えた。さらに昨年からはYouTubeによる再生回数も集計に加えられている。同じく音楽ストリーミングサービスの再生回数データを集計対象に加えているのがメーディア・コントロール・ゲーエフカー・インターナツィオナールの発表するドイツの音楽チャート「Top 100」。このチャートは2004年に世界で初めてダウンロードの売り上げを反映させたものであり、現在はCD・ダウンロード・ストリーミングの売上高を基準に順位が算出されている。一方、IFPI(国際レコード・ビデオ製作者連盟)の管理するギリシャやチェコ、スロバキアではCDの売り上げ不振によりシングルチャートが廃止され、現在は「Top 200 Airplay chart」「Radio Top 100」といったチャートが一般化している(当然そこにストリーミングの再生回数は加味されていない)。