E-girlsは年々若返る!? ガーリーポップ路線で新規ファンを開拓中
E-girlsが2月26日にリリースするニューシングル『Diamond Only』のミュージックビデオが解禁された。今回のダンスのコンセプトは、女の子が大好きなアイテム"バッグ"を持って、キラキラ輝ける場所を探しに出かける"お出かけダンス"。人さし指で髪の毛にカールを作ったり、鏡を開けて薬指でリップを塗るしぐさなどで、お出かけの準備をイメージさせる振り付けが特徴的だ。
同曲は、ファッションブランドSamantha Vega「Honey Bunch -Disney NewCollection」のCMソングとして起用されるうえ、メンバーが主演を務めることで話題のドラマ『恋文日和』の主題歌にもなるというダブルタイアップの作品。とくに
Samantha VegaとのタイアップではミュージックビデオとCMが完全連動した「ファッション×音楽」のスペシャルコラボが実現し、アートワークの中でメンバーが着用しているバッグや洋服がすべて商品として発売される企画となっている。
E-girlsが株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドとタッグを組むのは今回で3度目。セカンドシングル『One Two Three』、サードシングル『Follow Me』は、Samantha ThavasaのCMソングとしての起用だったが、今作からはSamantha VegaのCMソングとして使われている。Samantha Thavasaが「エレガントで上品なファッション性」をコンセプトにしたブランドだったのに対し、Samantha Vegaは「元気でキュート、実用性、トレンド感」をコンセプトにした大人のカジュアルスタイルのブランドで(いずれもブランドのオフィシャルサイトより抜粋)、後者はとくに最近のE-girlsのイメージに適っているといえそうだ。
最初のタイアップである『One Two Three』の時は、Samantha Thavasaのブランドコンセプトにあった「大人っぽさ」が前面に出されていたように思えたが、次の『Follow Me』から、少しずつ彼女らに変化が訪れていく。2013年の前半にリリースされた『THE NEVER ENDING STORY』や『CANDY SMILE』に関しては、まだ様子を見ている部分が見受けられるものの、『ごめんなさいのKissing You』『クルクル』、そして今作である『Diamond Only』と、ここ3作のシングルに関しては一気にガーリーポップな路線に移行した。タイアップ先がSamantha Vegaに変わったのも、彼女たちのパブリックイメージの変化を反映してのことかもしれない。
そもそもE-girlsはDream、Happiness、Flowerなどのユニットにいるメンバーで構成されたグループであり、前身のユニットの頃から、ダンスにポイントが当てられていた要素が強かった。言いかえれば、今よりもEXILE色が強く、本格的なパフォーマンス・グループとして見られていた向きがあり、楽曲もEDMやK-POP路線に近い、セクシーで重厚なメロディーが多用されていた。
しかし、アイドルブームの影響もあってか、「ポップで可愛い」路線へと移行。その施策は当たってメディアへの露出も増加し、今回リリースとなる『Diamond Only』も、グループとして初のシングルランキング1位がほぼ確実視されるなど、人気が高まっていることが伺える。
これまではEXILEの妹分として売り出して、支持層を拡大してきた彼女たち。今回の起用を機に、若年層女性のファッションアイコンとしての地位を確立しそうだ。
(文=中村拓海)