Adobeがスタートアップ支援プログラム『Adobe for Startups』開始 AIツールとSemrushを1年間無償で使える

アドビは、創業初期のスタートアップ企業を対象とした新プログラム『Adobe for Startups』の提供を開始したことを発表した。
本プログラムは、自社のアイデアや製品を成長するビジネスへと転換するために欠かせないブランド、コンテンツ、ユーザーリーチの構築を支援するもの。対象となるスタートアップには、Adobe Firefly Pro Plus、Acrobat Studio(Adobe Express Premiumを含む)、およびブランド可視性向上プラットフォームであるSemrushへの12か月間の無料アクセスが提供される。
アドビは、個人のクリエイターや中小企業から世界20,000社以上の大企業まで、あらゆる規模のユーザーにサービスを提供してきた。Adobe for Startupsでは、そのノウハウと最新のAIおよびエージェント型機能を創業初期から起業家に提供するとしている。
提供される主なツールは以下のとおり。Adobe Firefly Pro Plusは、画像、ビデオ、音声に至るまでアイデアから制作を一貫して支援するオールインワンのクリエイティブAIスタジオで、商用利用可能なモデルや主要パートナーのモデル、webおよびモバイル版のAdobe Photoshopにもアクセスできる。Acrobat Studioは、PDFツール、Acrobat AIアシスタント、Adobe Expressを1つのサービスに統合しており、ドキュメントの編集や共有、インサイトの抽出、プレゼンテーションの作成、署名の収集が可能。Adobe Express Premiumは、プロがデザインしたテンプレートを使用してSNSの投稿、マーケティング資料、ブランドアセットをデザインできるコンテンツ制作アプリ。Semrushは、実際の行動データと数十億件規模のAI応答データに基づき、従来型の検索やAIを活用した検索において自社ブランドがどのように表示されているかを測定できるサービスとなっている。
プログラムの一環として、アドビの専門家から学び、スタートアップのコミュニティとつながり、ワークショップやイベントを通じてビジネスを構築する機会も提供される。12月3日には、AIと創造性をテーマにしたメディア・イベントプラットフォーム「Artist and the Machine」と共同で、実践型の「Brand on Demand」ワークショップを開催する予定。アドビのAIツールを活用して、ブランドに沿った1週間分のマーケティングコンテンツをリアルタイムで作成できる内容となっている。
応募資格は、創業から5年以内で、調達資金が1,500万ドル未満のスタートアップ企業。採択プロセスの一環としてアドビが応募者の適格性を審査するほか、プログラムの利用規約、参加資格基準、居住国制限などが適用される。
あわせて、11月10日から12日にマイアミで開催されるAdobe MAXでは、Adobe for Startups Hubが設置される。ツールのデモ体験や、チーム・他の創業者との交流の場が提供される。
■コメント
アマン ジョハール(DataCurve 共同創業者兼CEO)
オーディエンスを理解することで、創造性ははるかに大きな力を発揮します。私たちはすでにクリエイティブアセットの制作にAdobe Fireflyを活用していますが、DataCurveのファン理解を深めるためのファンデータプラットフォームを制作プロセスに直接組み込むことで、さらに大きな可能性が開けると考えています。例えば、世界的なサッカークラブの場合。一人ひとりのファンが何に興味があるのか、その理解が深まるにつれて、シーズンを通じて提供するコンテンツが進化していく様子を想像してみてください。『Adobe for Startups』は、そのビジョンを実現するためのツールを提供してくれます。
ジャレッド クラインスタイン(Gondola 創業者兼CEO)
アドビは創業初期から私たちの働き方に欠かせない存在でした。会社を立ち上げる際には、何を作るかと同じくらい、どのように存在感を示すかも重要です。Adobe for Startupsは、創業者がその両方を正しく実現できるよう支援してくれます。
アナスタシア ザポロジェツェヴァ(Oruk データスペシャリスト)
私たちは、感情とテクノロジーの間のギャップを埋めることで、音声AIに人間らしさを与えたいと考えています。Adobe for Startupsは、Orukのブランドを成長させ、より多くの開発者にリーチし、私たちの研究成果をわかりやすく伝えるのに役立ちます。特に、Adobe Expressを使って複雑な音声AI研究の内容を簡潔に説明する視覚的デモを作成し、私たちのテクノロジーがどのように応用できるかを広く訴求できたことに感銘を受けています。




























