SteelSeries新作マウス『Sensei Pro』『Rival Pro』発表会レポ ファン待望の“真のリニューアル版”が登場

SteelSeriesは10月22日、新型ワイヤレスゲーミングマウス『Sensei Pro』『Rival Pro』の製品発表会を開催した。広帯域無線「UWB(Ultra-Wideband)」と、ホットスワップ対応の交換式バッテリー「Infinite Power System」を、最軽量49gのボディに収めたのが最大の特徴だ。
発表会の後半には、プロゲーミングチーム・SCARZの『VALORANT』部門が登壇。本稿では発表内容と実機の印象をレポートするとともに、同部門を率いるArtコーチへのショートインタビューをお届けする。
「通信の安定」と「充電切れの解消」を両立

発表会の冒頭、登壇したSteelSeries Japan セールスディレクターの石井靖人氏は、同社の転機となった製品として2019年のキーボード『Apex Pro』と、2022年のヘッドセット「Arctis Nova」シリーズを挙げた。磁気センサーで作動点(アクチュエーションポイント)を自由に変えられるApex Proは、いまや市場のスタンダードになったと振り返る。2022年以降は『Arctis Nova Pro Wireless』」を皮切りにオーディオに注力し、同社初のワイヤレスゲーミングイヤホン『Arctis Gamebuds』や、ワイヤレスでハイレゾに対応するフラッグシップ『Arctis Nova Elite』を展開してきた。
そして2026年の主役がマウスだ。SteelSeriesは2007年に初のゲーミングマウス「IKARI」を発売。2009年の「Xai」、2011年の「Sensei」で左右対称デザインを、2013年の「Rival」で右手用エルゴノミクスデザインを打ち出し、この2つを柱にしてきた。ただし2019年の「Sensei Ten」以降、両シリーズのハイエンドモデルは出ていなかった。石井氏によれば、今回の2機種は「今何が求められているのか」を突き詰め、約5年をかけて開発した“真のリニューアル版”だという。
企画の出発点は2つ。1つはワイヤレス通信の安定性だ。石井氏は、ヘッドセットもマウスも各社が2.4GHz帯を使っており、混雑によってラグやノイズ、接続の途切れが起きていること。もう1つは、ワイヤレスマウスが主流になったことで避けられなくなった充電切れの問題を指摘した。
これに対する答えが、UWBとInfinite Power Systemだ。一見別々の機能だが、石井氏は「かなり密接に関係している」と強調した。
混雑のない帯域で8Kのポーリングレートを安定させる
UWBは7.25GHz〜9GHzの周波数帯を使い、2.4GHz帯に比べて約20倍の帯域幅を持つ。混雑していない帯域を使い、その広さを生かして複数チャンネルを同時に使うことで、途切れにくい通信を確保する。
プレゼンでは、8,000Hz(8K)のポーリングレートで両方式を比べたグラフが示された。UWBはほぼ一定のレートを保つのに対し、一般的な2.4GHz接続ではレートが何度も落ち込む。8Kでは0.125msごとにPCへ位置を報告するため、この安定性が重要というわけだ。
電池切れの心配なし 「Infinite Power System」
高速な通信を維持すれば、そのぶん電力消費は増える。バッテリー1個あたりの駆動時間は8K設定で最大16時間、1K設定で最大60時間。製品にはバッテリーが2個付属し、片方を使っている間にもう片方を充電ベースで充電できる(合計で8K時最大32時間、1K時最大120時間)。
バッテリーはマウス底面から着脱する方式で、接続が途切れずに電池交換が可能なホットスワップに対応する。石井氏は「交換し続けて使うので、16時間・60時間という数字はあまり意味をなさないかもしれない」と語る。8Kの重い通信と交換式バッテリーを組み合わせ、充電切れなく安定した通信を続けられることが最大の特徴だという。
バッテリーはやや大きめのコインのような円盤型であり、押し込んで回すことで簡単に外すことができる。慣れれば数秒で交換が完了するうえ、バッテリーを装着して数秒で操作可能になるので、例えばFPSのラウンドの準備時間にパッと交換することも現実的だ。
なお、予備バッテリーの単体販売も予定しており、2027年の早い段階で発表するとしている。

























