世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第29回)

美しすぎる高性能カメラスマホ、OPPO『Reno16 5G』が国内発売に カメラ特化のセカンドマシンにしても良い使い勝手

 オウガ・ジャパンは5000万画素カメラを前後合わせて4つ搭載する最新スマートフォン『OPPO Reno16 5G』を日本市場に投入する。価格は8万9800円で、8月17日から発売予定だ。最新モデルを早速チェックしてみよう。

ホワイトモデルの背面に浮かぶ美しいテクスチャ

 『OPPO Reno16 5G』は最近のスマートフォンとしては小振りな大きさのモデルだ。ディスプレイのサイズは6.3インチ、上部中央に5000万画素のフロントカメラを搭載している。本体のカラバリはポップホワイト(白)とトワイライトパープル(紫)の2色があるが、サイズはそれぞれ151 x 72 x 8.4mm、151 x 72 x 8.2mm。重量は182g、193gとなる。200gを切る重さは実際に手に持ってみると軽いと感じられる。

6.3インチディスプレイ搭載の小型モデル

 チップセットはクアルコムのSnapdragon 7 Gen 4を搭載している。ミドルハイレンジクラス向けのチップで、全体を操作してみたところ、SNSの閲覧や動画視聴など、一般的な使い方をする分にはストレスなく操作することが可能だった。バッテリーは6700mAhと容量が大きく、OPPO独自の急速充電技術SUPERVOOCでは最大80Wの充電が可能だ。背面は良く見ると模様が見えるが、これはガラスに3Dデザインを施したもので、惑星をテーマにしたデザインになっている。美しい仕上げかつ本機の性能の高さを表しているようだ。

独自の3D仕上げの背面

 カメラは5000万画素を3つ搭載しており、フラッグシップクラスのスマートフォンに負けない性能を有している。広角と3.5倍の望遠は手振れ補正にも対応。超広角は室内での集合写真や風景写真も楽に撮れる。いずれのカメラでも画質の変わらぬ美しい写真や動画を撮影できるのである。フロントカメラも合わせると本機は4つの5000万画素カメラを搭載する贅沢な性能を持っているのだ。

5000万画素カメラを3つ搭載

AI機能も強化された独自のOS

 『Reno16 5G』はAndroidスマートフォンだが、OSには自社でユーザーインターフェースなどを改良したColorOS 16が採用されている。特徴の一つがアップル製品との互換性で、AirDropに対応しておりiPhoneなどと相互に写真・動画の送信ができる。さらにAI機能も強化されている。なお通信方式はもちろん5Gに対応、eSIMにも対応するので物理的なSIMカードなしでも運用が可能だ。

ColorOS 16はエアドロにも対応

 AI機能のうち最も便利なものが「Mind Space」だ。AIナレッジノートとも呼ぶべき機能で、本体左側のSnap Keyと呼ぶボタンからワンタッチで使うことができる。Reno16 5Gを使いながら、検索ページやSNSのタイムラインで気になるものが見つかったら、Snap Keyを押すことでスクリーンショットが撮られ、Mind Spaceに保存される。保存されたスクリーンショットの中身はAIが即座に解析してデータベースとして記録していく。あとから「渋谷のカードショップ」とか「上海旅行の準備」のように、保存したスクリーンショットの中から、自分が必要とする検索結果をまとめて表示もしてくれるのだ。

 なおSnap Keyはカメラの起動、翻訳機能、マナーモード切替など、あらかじめプリセットされた機能のショートカット呼び出しボタンとしても使うことができる。

Mind Spaceは便利な機能の1つ

 そのほかのAI機能は、写真に動画やモーションフォトを組み合わせ動きのある作品を生成する「AIリミックスコラージュ」、ノートや書類などを読み取り文字情報をデジタル化する「AIテキストスキャン」、外国語メニューの内容を理解しやすく表示する「AIメニュー翻訳」、外国語会話時の言語の壁を減らす「AIリアルタイム通訳」が利用可能。さらに「AI Mind Pilot」によりChatGPT、グーグルGemini、Perplexityの3つのAIを使い分けて最適な検索などを行うことができる。

AI機能が強化され生活のアシスタントとして使える

超広角から望遠まで楽しく写真撮影が可能

 『Reno16 5G』のカメラはどの倍率でも高画質な写真が撮れるため、撮影ミスが起きにくい。5000万画素のカメラは暗い場所や夜間撮影も苦にしないのだ。通常は1200万画素相当で撮影されるが、5000万画素の高画質なままの撮影モードも搭載している。カメラアプリでは写真モードで0.6倍、1倍、2倍、3.5倍、7倍と、ワンタッチで細かい倍率の切り替えも可能だ。ポートレートモードではボケの調整も自在にできる。

オール5000万画素カメラであらゆる倍率の撮影を楽しめる

 『Reno16 5G』のカメラは画質が高いだけではなく、撮影そのものを楽しむこともできる機能も搭載されている。それは様々なデザインのウォーターマークだ。撮影した画像に機種名や撮影条件を入れるだけではなく、デザインされたフレームも提供。こちらのウォーターマークはフレーム内にアナログカメラのアイコンを選択して入れることができる。撮影した写真の印象も、ウォーターマークによって大きく変わるのだ。

ウォーターマークのカスタマイズもできる

 実際に横浜で撮影をしてみたので作例と合わせて読んでいただければ幸いだ。まずは超広角で撮影。若干曇天で雲が多かったが、その雲もしっかりと表現している。一般的に超広角カメラは低い画素数のカメラを搭載するスマートフォンが多いが、『Reno16 5G』なら画質が急に悪くなる、という心配も不要だ。

超広角撮影

 広角の26mm撮影は周囲のゆがみもほぼなく、狙い通りの絵が撮れる。

広角撮影(1倍)

 望遠は85mm、3.5倍だ(24mm換算)。遠くにある被写体をかなり寄せて撮ることが可能だ。

望遠撮影(3.5倍)

 ここから先はデジタルズームだ。10倍に引き上げて撮影してみたが、細かい部分も描写がつぶれずきれいに表現してくれている。これはAI処理によるもので、撮影直後は全体がややボケた絵としてプレビューされるが、数秒でAIが補正をかけ、シャープな絵に仕上げてくれる。

デジタル望遠撮影(10倍)

 この後20倍や30倍でも撮影してみたが、スマートフォンの画面内でSNSのタイムライン上で見る限り、画質が低いとは感じられないほどいい感じの絵が撮れた。では最大の倍率、120倍ではどうだろうか? 観覧車の「かご」を撮ってみたが、さすがにこの倍率ではAI処理感が強く出てしまう。とはいえ支柱やフレームなどはかなりシャープに仕上がっている。被写体にもよるだろうが、十分「使える」撮影結果だ。

デジタル望遠撮影(120倍)

 ボケの効果をカフェで撮影。ガラスコップの存在感が十分出ている。人物のポートレート撮影でもボケを効かせた撮影が可能だ。

ポートレートモード、1倍でボケ最大で撮影

 夜景撮影時は自動的にナイトモードとなり、シャッター速度も1秒など自動的に長くなる。広角で撮影したが手振れ補正機能があるため、1秒撮影でも普段の撮影と変わらぬスタイルで撮ることができる。実際の空はもっと暗く雲も見えなかったが、『Reno16 5G』の夜景撮影では夜の空もしっかりと表現、またビルのライトもくっきりと表現してくれる。

夜景撮影

 『Reno16 5G』を数日試用したが、小型サイズのボディーに高性能なカメラを搭載しており、あえてカメラ専用機として使ってもいいと感じられた。またAI機能が充実しているにもかかわらず、価格は10万円を切っている。高価なハイエンドスマートフォンに手が出ない場合でも、それに匹敵する体験を得られる、コスパの高い製品だと言えるだろう。唯一欠点と感じられるのはおサイフ機能の非搭載だが、最近はQRコード決済も普及しているので、その点は運用面でカバーしたい。「いいカメラのスマホが欲しい」そう考えている人にもお勧めの製品だ。

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