世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第23回)

「これスマホ?」な日本未発売モデルもずらり! これぞ世界5位メーカーの本気、中国・OPPOストアで最新スマホを見てきた

 2026年7月8日、OPPO(オッポ)は日本で初めて、2億画素カメラを2基搭載したフラッグシップスマートフォン『Find X9 Ultra』を発表する予定だ。OPPOからこのようなハイエンド製品が登場することに驚く人もいるかもしれないが、海外市場ではOPPOは多数のスマートフォンを展開するメジャーブランドとして知られている。では実際に、どのような端末が販売されているのだろうか。今回は中国・深センのOPPO公式ストアを訪問し、現地で取り扱われている製品をチェックしてきた。

海外のOPPOストアでスマホをチェック

カメラスマホの実力は十分

 スマートフォンと言えばアップルのiPhoneばかり注目されている日本だが、海外に目をむけばアップルとサムスンは同程度のシェアであるし、そのあとに続くのはシャオミと、世界のスマートフォン販売シェアランキングは日本とは大きく異なっている。そしてこの3社に続くのがvivoとOPPOの2社。OPPOは堂々たる世界シェア5位のメーカーなのだ。実際に海外の大都市のショッピングモールなどに行けばOPPOのお店が入っていることも珍しい光景ではない。今回訪問した深センでも高級ショッピングモールに大きなお店を構えている。

深センのOPPOストア

 OPPOの日本での最新モデルは、老舗のカメラメーカーのハッセルブラッドと協業したハイスペックなモデル『Find X9 Ultra』、同じくカメラ性能を高めて価格を抑えた『Find X9』、さらに入門モデルともいえるベーシックな性能を持つ『Reno15A』などが販売中だ。それに対して海外では倍以上、10機種以上の製品がOPPOストアでは販売されている。現時点でイチオシとして売られているのは、高性能カメラモデルの『Find X9 Ultra』だ。日本ではブラックとオレンジのカラバリがあるが、中国ではホワイトも販売されている。

『Find X9 Ultra』の3色モデル

 OPPOストアでは実機を実際に試すことが可能で、購入前に機能の確認などができる。『Find X9 Ultra』にはハッセルブラッド協業の300mmの望遠レンズも販売されるが、実店舗ならその性能を試すこともできるのだ。レンズをつけた姿はもはやスマートフォンではなく、コンデジの派生モデルのようにも見える。300mmレンズの性能のすごさも、ここで体験できるわけだ。

300mmレンズを装着したデモ機も展示されている

 また日本未発売の『Find X9s Pro』も展示されていた。このモデルは日本で発売中の『Find X9』の上位モデルにあたり、2億画素カメラを搭載する高性能なカメラスマートフォンだ。こちらもハッセルブラッドと協業しており、253mmの望遠レンズの取り付けも可能。このようにOPPOのスマートフォンはカメラ性能が高いだけではなく、望遠レンズといういわば”飛び道具”をつけて、超高倍率な望遠撮影も可能にしているのだ。

253mmレンズを取り付けた『Find X9s Pro』

 これら「Find X」シリーズの下に位置するモデルがRenoシリーズである。日本の『Reno15A』は際立った性能はないモデルだが、中国で販売中の『Reno16』『Reno16 Pro』は2億画素カメラ搭載の高性能モデル。だがカメラ性能以上に力を入れているのが本体デザインだ。

本体デザインが美しい『Reno16』シリーズ

 上位モデル『Reno16 Pro』の本体デザインを見てみよう。ホワイトのボディーの上には惑星の軌跡が流れるようなデザインが施されている。ケースを付けずにこのまま使いたくなるようなデザインだ。Find Xシリーズより性能は落とされているものの、外観に関しては美しさを追求することで、持つことが楽しくなる、そんな製品なのである。

『Reno16 Pro』の背面仕上げ

 なお中国では価格を抑えたモデルが『OPPO A』シリーズとして販売されている。そのため中国Renoシリーズは日本の同じRenoシリーズより性能がかなり高い。『Reno16 Pro』もチップセットはメディアテック製の上位モデル、Dimensity 9500sを搭載し、バッテリーは7000mAhと高容量、80Wの急速充電に対応している。

中国ではミドルハイレンジの「Reno」シリーズ

 ところでこの『Reno16』シリーズと同時に楽しいアクセサリが発売になった。1.6インチの丸型ディスプレイの『OPPO Bubble』だ。普段は好きな絵や写真を表示しておく、デジタル缶バッチとして使える。そしてスマートフォンと接続すれば、ワイヤレスディスプレイとして使えるリモコンシャッターになるのだ。スマートフォンを好みの場所において、遠隔で撮影ができる。

デジタル缶バッチ&リモコンになる『OPPO Bubble』

 星型のケースなども付属する『OPPO Bubble』はRenoシリーズの他Find Xシリーズでも使用可能だ。日本発売の『Find X9 Ultra』『Find X9』でも使えるはずなので、ぜひ日本でも発売してほしい。

星型ケースもかわいい

ビジネス向けにはキーボード、ゲームパッド付きスマホも投入と多彩

 日本で販売中の折りたたみスマートフォン『Find N6』は、別売のペン付属ケースを使えば手書きメモも楽に取れる。大きなディスプレイは2つのアプリを開いたりスプレッドシートを大画面で表示するなど、ビジネス用途にも向いているだろう。中国ではOPPOから純正のワイヤレスキーボードも登場しており、『Find N6』で長文の文字入力もすらすらと快適に行うことができる。このように中国だけ販売の限定アクセサリも多い。

折りたたみスマホで文字入力も快適になる

 さてOPPOが力を入れているスマートフォンのカテゴリに、ゲーム用途を意識したゲーミングスマートフォンもラインナップされている。OPPOブランドで最上位に位置する製品が『K15 Pro』シリーズだ。背面はちょっとサイバー風なデザインでライトも内蔵されている。

ゲーミングモデルの『K15 Pro』

 本体の側面を見ると、なぜか2つのスリットが開いている。そしてゲームアプリを操作中など、本体から何か小さなものが回っているような音も聞こえてくる。実は本体内部に超小型のファンが内蔵されており、スリットから空気を取り入れてスマートフォン本体内部を強制的に空気で冷やしているのだ。空冷ファン搭載のスマートフォンはすでに複数メーカーがゲーミングモデルで製品化しているが、OPPOもそのトレンドにしっかりと乗っているのである。

側面から空気を取り入れて冷却する、空冷式

 ところでOPPOにはゲーミング専用ともいえるサブブランドのスマートフォンが存在する。それがOnePlusだ。OnePlusは以前はOPPOと同じグループ会社の別企業だったが、現在はOPPOの中でも高性能なスマートフォンを展開するブランドになっている。そしてもちろん、その高い性能はモバイルゲーム向けのスマートフォンとして製品化されている。

OPPOストア内のOnePlusコーナー

 最新モデルの『OnePlus Ace 6 Ultimate』は高性能ゲームに向いた165Hzという高リフレッシュレートに対応したディスプレイを搭載、長時間ゲームプレイを可能にする8600mAhの大容量バッテリーを内蔵、しかも120Wという超高速充電にも対応する。

高性能なゲームモデル『OnePlus』Ace 6 Ultimate』

 本体にはなにやらケースがついているが、これは専用のゲームパッドだ。他のOnePlusのスマートフォンでも使用できるように本体の長さはアジャストできる構造だ。背面にある4つのボタンを使えばハイエンドゲームもより自在にプレイできるのである。

専用ゲームパッドでゲーム体験も向上する

 OPPOストアにはほかにもタブレットも販売されている。日本ではまだ出ていない『OPPO Pad 4 Pro』は13.2インチの大画面にキーボードケースを使えばノートPCとしても活用できるモデルだ。スタイラスをつかったペン入力ももちろん可能である。

ノートPC代わりになる『OPPO Pad 4 Pro』

 『OPPO Pad Mini』は8.8インチの画面サイズのタブレットで、片手でも持てる小さな大きさにペーパーライクディスプレイを搭載し、長時間使用しても目が疲れにくい。こちらもスタイラス対応で、画面への書きごこちは本物の紙のようである。

紙のノートのような書きごこちの『OPPO Pad Mini』

 OPPOストアには今回紹介した製品以外のスマートフォンもまだまだ展示されており、さすが世界シェア上位に入るメーカーだと実感させられた。日本でもぜひラインナップを増やしてほしいものだ。

日本の『Reno15A』によく似た『Reno15C』

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