世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第20回)

噂の「折りたたみiPhone」はこんな形? ファーウェイ『Pura X Max』で見えた、横開きスマホの可能性

 登場が有力視されている「折りたたみ型のiPhone」。どんな形で出てくるか気になる人もいるだろうし、「そんな製品が出てくるの?」と初めて知った人も多いだろう。なんと中国では、個人的に折りたたみiPhoneの有力予想デザインを思わせるスマートフォンが登場している。ファーウェイの『Pura X Max』だ。どんなサイズ感の製品なのか、実際に見てみよう。

横にワイドな新しいスマホのカタチ

 『Pura X Max』は本体を横向に開くスマートフォンだが、片手でも楽に持てる大きさが特徴となっている。本体を開いた状態では横方向にやや長い大きさであり、動画や写真をほぼ全画面で表示することができる。開いたときの画面サイズは7.7インチ。折りたたみスマートフォンとしては若干小さくも感じるが、普通のスマートフォンと比較すると、上下方向の幅が広い。

横向に長い画面サイズ

 こんなサイズ感のスマートフォンはこれまでなく、使い始めると新鮮な気分を味わえる。本体サイズは縦120mm、横166.5mm、厚さが5.2mm。一般的な折りたたみスマートフォンよりも小柄なので持ちやすい。また厚さも薄い。重量は229gとハイエンドスマートフォンと変わらない重さだ。

薄くて軽いボディーサイズ

 本体を縦向きにすると、超小型サイズのタブレットのようにも使うことができる。この向きで上下に2つのアプリを表示するのも見やすいものだ。動画を見ながらSNSをチェックする、そんな使い方もいいだろう。

縦向きでも使いやすい

手のひらに乗る4:3の画面

 本体を閉じるとほぼ4:3の画面となる。一般的な横折りのスマートフォンは21:9などかなり細長く、一方で縦折りのスマートフォンは正方形サイズだ。そのため閉じた状態では、どちらの折りたたみスマートフォンもやや使いにくいのである。ところが『Pura X Max』の4:3という画面サイズは写真を表示するのにも最適で、表示が見やすい。

閉じた状態も使いやすい

 本体を閉じたときのサイズは120 x 85 x 11.2mmであり、一般的なスマートフォンより厚みがある。しかし全体のサイズがコンパクトなので厚みが気になることはないだろう。

11.2mmの厚さも気にならない

 縦横サイズはパスポートと良く似た大きさでもあり、持ちやすいと感じられる。

片手でも十分持てる

 閉じた状態から本体をL字型に曲げれば、動画を見るのにスマートフォンを立てるスタンドは不要だし、ビデオ会議をするときも即座に対応できる。また写真を撮るときも三脚は不要だ。このあたりは折りたたみスマートフォンならではのメリットであり、ポケットからさっと取り出し、机の上においてすぐに使えるのである。

本体を折り曲げて使うこともできる

多彩な写真撮影スタイルにも対応

 折りたたみスマートフォンである『Pura X Max』は、本体の形状を自在に動かすことで、写真や動画もより写しやすくなる。前述したように本体をL時に曲げれば、即座に自撮りも可能だ。

L字スタイルでの写真撮影

 本体を閉じた状態では、外側の画面のほぼ全画面を使って撮影できるので、被写体に集中して撮影することができる。

閉じた状態でカメラを使う

 本体を開いたときは、縦写真を撮ることができる。

本体を開いたところ

 外側と内側、両方の画面をプレビューにすることで、被写体側の人に「自分がどんな姿で写っているのか」を見せながら撮ることもできるのである。なおこのモードなら、外側の高画質カメラを使って、高画質なセルフィーも可能だ。

撮られている人が自分を見ながら撮影してもらえる

意外と高性能なカメラを搭載

 折りたたみスマートフォンのカメラ性能はあまり高くない、という印象があるが、Pura X Maxのカメラは広角が5000万画素、3.5倍望遠が5000万画素、超広角が1200万画素となかなか優れている。なおフロントカメラは800万画素なので、セルフィーするときは前述したように外画面をONにして、メインカメラで撮影したほうがいいだろう。

高性能なトリプルカメラ

 以下は簡単な作例だ。撮影は標準モード(1200万画素相当)、記事のため横1500ピクセルに縮小している。

超広角
広角(1倍)
3.5倍望遠
10倍デジタル望遠
夜景撮影
テレマクロ撮影(3.5倍)

横開きスマホの新しい可能性

 『Pura X Max』を使ってみると、新しい形状の折りたたみスマートフォンの使いやすさに感銘を受けるほどだった。そしてこれは、折りたたみiPhoneが実現した場合の新しいスマホ体験を想像させてくれる存在だ。横ワイド画面で動画を見たり、本体を閉じて写真を撮ったり、折り曲げて使う、などなど、これまでにはなかった体験を提供してくれるのだ。横開きという独自のスタイルは、折りたたみスマートフォンの新たな選択肢になりそうだ。今後の市場の動向にも期待したい。

折りたたみiPhoneはどんな形で出てくるのだろうか?

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