ライトフライヤースタジオのシングルプレイ専用RPG『アナザーエデン 時空を超える猫』（以下、アナデン）が4月5日、「アナデンまつり2025春」8周年直前公開生放送を都内で開催した。

　4月12日の8周年記念日を目前に控えた今回の「アナデンまつり」は、過去最大規模となる約350名のユーザーを会場に招いて開催。さらに一般参加も可能な会場物販や、大迫力の展示コーナーも展開され、場内はお祝いムードと熱気に包まれていた。

　会場となった東京・品川区の「シティホール＆ギャラリー五反田」の3階に到着すると、まず目に飛び込んできたのは8周年記念イラストの特大パネル。イラストを手掛けたのは昨年に引き続き、ももぢる氏で、2階から降りてきたアルドたちと、それを迎える仲間たちの姿を、フレームを使ったトリッキーな構図で描いている。

　受付横の物販コーナーでは、8周年記念イラストを使用した「複製原画【シリアルナンバー付き】」（22,000円）、「キャラファインボード」（4,400円）をはじめ、「ゆらゆらアクリルスタンド」（全10種／880円）、「外典『八千代の咎とまつろわぬ刃』完結記念チケットホルダー5種セット」（1,500円）などのメモリアルアイテムがラインナップ。

　さらに、『アナデン』公式アパレルブランド「ミネットベル」より、「アートTシャツ」（4,400円）、「限定サインサコッシュ」（3,500円）が登場。ほかにも「アロハシャツ」（8,800円）、「ステンレスボトル（ライカ Ver.）」（3,800円）、「KMS 社名刺入れ」（3,500円）と、普段遣いにも向くデザインのグッズたちが用意されていた。

　これら8周年記念オフィシャルグッズは公式ECサイト「WRIGHT FLYER STORE」にて事後販売受付も開始されているので、惜しくも会場を訪れることができなかった方や、買い逃しがあった方はぜひチェックしよう。

　展示コーナー及び公開生放送会場への入場ゲートは、「次元の穴」をイメージした装飾が施され、クエスト出発画面を模したパネルが用意されているという粋な演出も。

　豪華スタッフアートや、クロノス一家の部屋を模した巨大フォトスポットなどが来場者を待ち受けるなか、ひときわ注目を集めていたのは、『アナデン』の全プレイアブルキャラクターが大集結したアクリルスタンドの展示だ。

　リリースから8周年で登場する最新キャラクターにいたるまで、全419種にも及ぶアクスタたちがズラリと並ぶ光景はまさに圧巻。なんとこちらはアニメイト通販にて1体ずつ受注販売されることが生放送内で発表され、来場者からは驚愕と歓喜の声が上がっていた。

　「アナデンまつり2025春」8周年直前公開生放送では、プロデューサーを務める平澤信之介氏、シナリオ・演出の加藤正人氏、ディレクターの竹嶋大輔氏、リードアーティストの河村岳氏、サウンドディレクター兼コンポーザーの井上幹氏ら、おなじみの開発陣が登壇。

　MCを務めたニッポン放送アナウンサー吉田尚記による進行のもと、約3時間にわたって、ゲーム内外情報がつぎつぎと発表されていった。

　今回の放送に先駆けて開催されていた第6回アートコンテストの結果発表では、平澤P賞、小池P賞、そして大賞受賞の2作品が公開。ユーザーお手製イラストをあしらったタロットカードや、「マカロン」の立体造形物、『アナデン』を彩るマスコットたちを模したスイーツや、力作のPV風動画など本作のクリエイター陣をもうならせる作品たちがそろった。

　続いては、ユーザーからの熱視線が集まるゲーム内最新情報の発表コーナー。最初に「シオン エクストラスタイル」のPVが公開され、さっそく会場は大盛りあがりに。デザイン担当の佐藤由佳氏からのコメントでは、すでにエクストラスタイルが実装されている「シグレ」と背中合わせになるようなデザインを意識して仕上げたことなどが語られた。

　そして、リリースから長らくつづられてきたメインストーリー3部作のクライマックスを描く、メインストーリー第3部「虚時層輪象編」の最終編が4月12日にリリースされることが発表された。

　発表に際して公開されたPVは、まるで大作映画の予告編のような入魂の出来栄え。さらに主人公「アルド」のアナザースタイルのビジュアルも明らかになり、集まったプレイヤーからの悲鳴にも似た大歓声が会場を包んだ。

　最終編に登場する新キャラクター「ニルヤ」と、彼女のバディ「ジルヤ」も発表。「ニルヤ」は謎の人外少女にしてプロレスラー、しかも「アルド」たちとの因縁を匂わすようなセリフも放つなど、その素性は気になるところだ。

　放送では最終編のあらすじにも触れられ、虚時層と現時層の狭間に生まれた特殊な「触時領域」を舞台とした物語が展開されるとのこと。合成鬼竜「漢の中の漢の艦」を操艦しての世界探索や、シルエットからバレバレな新たなバディの存在など、新要素も目白押しのようだ。エデンを巡るクロノス一家の物語がどのような結末を迎えるのか、ぜひその目で見届けてほしい。

　そのほか8周年記念として、クロノスの石が最大で合計8000個もらえるキャンペーンが開催決定。友達招待キャンペーンやカムバックキャンペーンも始まるようなので、これらを活用して冒険に弾みをつけたいところだ。

　そしてプロデューサーの平澤氏からは、メインストーリー第3部最終編が描かれた後もアルドたちの冒険はまだまだ続くとの心強い言葉が。新たな「群像」として司政官直属捜査機関“COA”を軸としたストーリーが今後登場するほか、新連載型外伝の今夏開幕がアナウンスされた。

　合わせて、後日「ミュルス」が星導覚醒を果たすことや、「ヴェレット＆ガンス」「赤套の炎使い」それぞれのアナザースタイルが登場するとの情報もここで解禁となり、「やったー！」と雄叫びを上げる男性ファンや、黄色い歓声を上げる女性ファンで大いに盛り上がりを見せた。

　ゲーム外情報のコーナーでは、かねてより進行していたアナデンバンドプロジェクトのバンド名が「EDEN's CLINE」に決まり、1stライブの開催とアルバム制作が決定したことが発表。バンドメンバーであるライトフライヤー サウンドチームの井上幹氏、山上毅氏、林茂樹氏のキメキメなアーティスト写真は必見だ。

　また公式LINEスタンプ第3弾ならびに「ゆるっとライカ」の発売、『アナデン』人気歌唱曲のJOYSOUND追加、第3部最終編記念アドトラックの登場も告知された。5月8日～6月22日にかけては台湾にてコラボカフェも開催されるようなので、この機会に台湾旅行を計画してみるのも一興だろう。

　まさに情報の洪水というような圧巻のボリュームで送られ、大盛況のうちに幕を閉じた「アナデンまつり2025春」8周年直前公開生放送。最後に、当日に実施されたプロデューサーの平澤氏への合同インタビューの模様をお届けしよう。

――まずは8周年を目前にした率直な心境をお聞かせください。

平澤：やはり、運用型のタイトルで8年間もサービスを続けるのは難しいことだと思います。それでもこうして実際に8周年を迎えることができ、たくさんのファンの方々に支えられてここまでやってきたのだなとあらためて感じます。感謝の気持ちと、うれしい気持ちでいっぱいです。

――7周年時のテーマは「未来」でしたが、8周年のテーマについて教えてください。

平澤：今回はメインストーリーが大きな区切りを迎えるというところで、「終わりと始まり」というテーマで作っています。

――8周年に合わせて実施されるアップデートにおいて、注目してほしいポイントを教えてください。

平澤：やはり、メインストーリー第3部の最終編ですね。シナリオ担当の加藤さんが約10年前から構想してきた物語の、ひとつの区切りをチームとして描いていくというところで、ぜひ注目してほしいです。

　そしてこれで終わりではなく、“これから先の展開”を感じてもらえるような情報今回の放送内で発表予定ですので、そのあたりも楽しみにしていただけたらなと思っています。

――8年間にわたってファンからの支持を受け続けてきた理由はどこにあると考えていらっしゃいますか。

平澤：私自身は先達からプロデューサーを引き継いだ立場ではあるのですが、先代のプロデューサーたちも“アナデンらしさ”を大切にする姿勢を貫いていましたし、私としても、どこまでいったとしてもそこだけは絶対に曲げてはいけないと意識してきました。

　「良いストーリーとおもしろいRPGを届けるんだ！」というスタンスで、チーム一丸となって歯を食いしばってやってきたところが、サービス継続につながっているんじゃないかなと思っています。

――最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

平澤：ここまで長く応援してくださったみなさんのおかげで、8周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。『アナデン』のメインストーリーはここで大きな区切りを迎えますが、まだまだたくさんの冒険の旅が待っていますので、これからもぜひ遊んでいただきたいです。引き続き、応援のほどをよろしくお願いします！

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