『今日好き キョンジュ編』最終話ーー告白された人数18名の“沼らせ男”告白 まさかのダメ出しも
きょうすけ、最後は誰に告白? こお×めいあの約束は「深夜バスで絶対会いに行くから」
さて、今回の旅で最も注目を集めた、きょうすけを中心とする恋愛混戦図。彼のなかなか決めきれない様子を見るに、告白の場まで決断は持ち越されるものかと思ったが、その瞬間は意外にもあっさりと訪れた。
遡ること、前述のグループ行動でのこと。れおとの2ショットの際、おそらくは彼女もまた、きょうすけにフラれることを想像していたのだろう。妙に俯きがちで、前日までの快活さもどこか薄れてしまった様子。それもこれも、きょうすけがいまだ、なにを考えているか伝わってこないからだという。
だが、きょうすけ自身はすでに心を決めていたようで、じゅりに対しては友だち感の強さから。ほかの女子には、会話をする機会の少なさから。結果、れおに告白することを約束した。れおにとっては、ほとんど棚からぼた餅の状態で、さらっとものすごいことを言われたためか、まだ現実味を帯びていない言葉に聞こえたのだろうか。きょうすけの答えとしては、初日に一緒にスワンボードに乗船したれおに告白するという、収まるべきところに収まったわけだが、やはり時間がかかりすぎてしまった。
「いつの間にか、好きになってました」「こんなオレでよければ、付き合ってください」。あのモテ男=きょうすけがついに、運命の相手を選んで、告白。しかしながら、差し出された手をれおが握ることはなかった。理由は次の通り。「不安症な自分としては、2日目の夜に気になる人が4人いたことがつらくて、悲しくて。この先、ずっと一緒におるってなったら、“いろんな人にすぐいっちゃうのかな?”とか思っちゃうから」。
ここからの展開が『今日好き』の歴史でもなかなか見ないものだった。今回の旅を振り返るソロインタビューで、れおはきょうすけについて「(なぜ気になる相手が)増えるの?」や「もう、喋る人全員気になっとるやんけ!」と、精神的な辛さがあるはずなのに、なぜだか笑いが込み上げてきてしまう。強がりや、次の旅に向けた想いで笑顔を見せるでなく、好きになった相手へのツッコミで笑ってしまうという、なんともお笑い的なものであった。
さすがに、これは視聴者も一緒に笑ってよいものだろう。もしかすると、れおもまた、きょうすけの経験や勉強のため、年上として“フってあげる”という役割を果たしたのかもしれない。そうした意味で、彼より少し大人な部分を垣間見ることができたといえる。
最終的に、今回の『キョンジュ編』で成立したカップルは、ひと組。言わずもがな、2日目中盤からカップル成立が“ほぼ確”となっていた、こお(飯沼虎王)×めいあ(川野明愛)だ。こおからの告白の言葉は「深夜バスで絶対会いに行くから、不安にさせません。ふたりで幸せになろう」。あの失恋から1か月。こおは、めいあとともに未来を掴んだ。めいあもまた、自分の方からも「気合いで」会いに行くという宣言をしていただけに、自身に向けられたのと同じくらい、こおに対して強い想いを抱いていると信じたい。
最後には、こおがしてくれたのと同じく、野球のボールに「大好きです。」のメッセージを書き込んで、彼の方を目掛けて投げる。ボールに書かれた文字を見て、こおは「家宝じゃん」と呟いていたが、本当の家宝は、目の前にいる彼女自身だ。そして、そんな微笑ましい光景こそ、我々視聴者の家宝である。ふたりとも、本当におめでとう。
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