医療崩壊を防ぐ救世主になる?  医師・医療ジャーナリストの森田豊氏が語る “身に着けるAIボイスレコーダー”『PLAUD NotePin』の実力

「PLAUD NotePin」の要約力はもはや人を超越している!?

ーーミニマムボディの『PLAUD NotePin』はマグネットピン、ネックストラップ、リストバンド、クリップの4パターンでの身につけ方が可能です。

森田:『PLAUD Note Pin』はもの凄く小さいですよね。装着スタイルも4パターンとも試してみましたけど、マグネットピンは強力ですね。しっかり固定できるので、ジャケットの襟につけてすぐに使えそう。医療ジャーナリストの仕事のときによさそうですね。クリップにしてポケットに『PLAUD NotePin』を挟んでおくのもいいかも。

 リストバンドも時計感覚で違和感がありませんし。装着の仕方は人ぞれぞれいろいろなスタイルがあって良いと思いますが、現役医師の立場で考えるとネックストラップで録音していることをしっかりと見せた方がいいかなというのはあります。ただ、ネックレスは威圧感がないのでいいかなとも。個人的に気に入ったのは手軽なマグネットピンですね。

ーー録音、文字起こし、要約の機能と装着スタイル以外で『PLAUD NotePin』に望むことはありますか?

森田:そうですね、あとは外国語にどれだけ対応しているかですかね。

ーー現状、公式アナウンスでは59カ国対応になっています。

森田:それは頼もしいですね。というのも、最近海外からの観光客が増えた結果、外国人の患者さんも増えていて、病院での現場対応にもの凄く時間がかかるのです。英語圏の人ならまだしも、英語も通じないとなると、治療のときに通訳が必要になったり、1人の患者に対してかかる診療時間が通常3〜5倍ぐらいになってしまうことがあるのですよ。

 なので、外国語対応の”この子”がいれば現場は助かるかな。外国人患者が増えたこと自体はけっしてネガティブにはとらえていなくて、日本の医療は世界に誇るべきレベルにあると思っているので、日本の医療技術を世界に向けて発信する機会にもなりますし。将来的には医療観光で日本へ来ていただくとかね。いつかそういう時代が来るんじゃないかな。ただ、そのためには医師と外国人患者をつなぐ媒介役が必要なわけで、『PLAUD NotePin』にはその媒介役になれる可能性があると思いますね。

ーーそもそもPLAUD.Aiが目指しているのは、単純作業をAIに任せることで、その分、人はよりクリエイティブな作業に集中することにあります。

森田:そうなんですよ。医療界でも、もちろん雑用も大切な仕事ではあるのですが、雑用ばかりにとらわれていると、肝心の医師としてのスキルが育っていかないのです。そういう実情を鑑みて、私は医療現場とメディアの架け橋になりたいという想いから、医師・医療ジャーナリストとして現在の仕事をしています。繰り返しになりますけど、医師がカルテを書く時間って本当に無駄なんですよ。昔、私が研修医だった頃は、教授の話したことを書き起こさなければならなくて。一生懸命書き起こした結果、教授には「僕はこんなことは言ってないよ」なんて言われたりしてね(笑)。

 それも、教授が手術を終えた夜中に。それがいまでは電子環境に変わったわけですが、それでも、人が話したことを正確にPCに打ち込むのはむずかしい。本人じゃないとわからないこともありますしね。根底にそういう思いがあるので今回、最新AIボイスレコーダーを試すという企画に参加できて本当に良かったなと思いますね。事前にイメージしていた製品とは全然違っていて、もはや『PLAUD NotePin』の要約力は人を超越しているんじゃないかな。

ーー『PLAUD NotePin』が文字起こしした内容を見ると、ある意味、客観視してくれているようにも感じます。

森田:何の感情もなく淡々と文字起こしをしてくれている印象ですが、逆にそこが良いわけなんですよ。これは医療ジャーナリストの立場での話になりますが、テレビ、ラジオで毎年その季節になると、熱中症のことについて話し続けているのですが、ちゃんと記録を残しておけば、同じネタを繰り返さずに済みますしね。ラジオは空気的により自由に話ができるところがあるので、それこそ何を話したか記録にまとめておくべきですよね。ネタカブりしないように。講演会の仕事では私の場合、会場でのお客さんのリアクションを見て、ドラマ(ドクターX)の話を多めにした方がいいかなとか、雰囲気によって内容を変えるんですよね。会場一体型のスタイルなもので。だから正直、自分が講演会で何を話したのかを覚えていないことも多くて、その点『PLAUD NotePin』にしっかり記録しておいてもらえると大助かりですね。

ーー講演会では観客の反応に合わせてテーマを変えていくというお話でしたが、ご自身は感覚派的な部分もあるのですか?

森田:すべてにおいて基本はロジカルでなければならないとは思っています。論理的であることが大前提で、そのうえで自分の感性を大切にしているということですね。医師の立場で言えば患者さんの顔色や目つきから何かを感じとるとかね。もちろん、間違いがあってはいけないのですが、いわゆる勘のようなものを養うために普段からたくさんの人と接して、家ではカミさんと普通に夫婦喧嘩をしたりとかね(笑)。何事もファーストインプレッションは大事だと思いますし、もっと言えば、そのときどきでの自分の気持ちが大切かなと考えています。

■プロフィール
森田豊(morita yutaka)
1963年東京都生まれ。医師・医療ジャーナリスト。’88年秋田大学医学部卒業、’95年東京大学大学院医学系研究科修了。米国ハーバード大学専任講師、日本学術振興会特別研究員を経て’00年埼玉県立がんセンター外科系医長、’04年板橋総合病院部長。現在は現役医師として数々の医療現場で医業に従事する一方で、テレビ、ラジオ、雑誌、講演会などで活躍。テレビ朝日系列「ドクターX〜外科医・大門未知子」シリーズの医療監修も担当。
https://morita.pro/

◯製品情報

『PLAUD.AI/PLAUD NotePin』
価格:2万8,600円
常にあなたのそばでスタンバイし、重要な情報を漏れなく記録。指示通りに情報処理を行ってくれるChatGPT-4oと連携したウェアラブルAIアシスタント。ルーティーン業務を代わりにこなし、ユーザーはよりクリエイティブ性の高い作業に集中できる。本体51×21×14mm・25g。グレー、シルバー、パープルの3色。
https://jp.plaud.ai/

これは神のガジェットを身に纏うが如く。ChatGPT-4o活用の高性能AIレコーダーが『PLAUD NotePin』としてウェアラブルに大進化!

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