これは神のガジェットを身に纏うが如く。ChatGPT-4o活用の高性能AIレコーダーが『PLAUD NotePin』としてウェアラブルに大進化!

 日々取材活動を行うわれわれライターや、会議などの議事録作成、さらには顧客へのヒアリング結果を文字化して残す必要のある仕事をしている人たちに朗報だ。

今度のAIレコーダーは「身に纏う」ウェアラブルタイプ

 昨年10月にリリースされ、現在では世界で約25万人のユーザーを持つ「PLAUD.AI」の高性能AIボイスレコーダー『PLAUD NOTE』に待望のシリーズ第2弾となる『PLAUD NotePin』が10月23日に発売された。

 昨年度に発売された『PLAUD NOTE』も充分に軽量スリムだったが、新製品の『PLAUD NotePin』では全長51mm・25gとさらなるミニマム化を達成。

 付属のマグネットピンやネックストラップ、リストバンド、クリップを使用し、好みのスタイルでより気軽にカラダに身につけられるウェアラブルガジェットへと進化させている。この抜群のポータブル性によって、使用できるシーンや現場がさらに広がったというわけだ。

 『PLAUD NotePin』のメリットを紹介する前に軽く、AIボイスレコーダー「PLAUD.Ai」の仕組みに触れておく。まずは高性能マイクを搭載した本体を起動させ、取材や会議、顧客とのヒアリングなどの音声を録音。その後、録音した音声データをスマートフォンやPCに転送すると、ChatGPT-4oと連携した専用アプリ&ソフトが高性能AIを駆使して「文字起こし」「要約」「マインドマップ」と、オリジナルの録音データも含めて4種類のデータを自動作成してくれるというものだ。作成したデータはリンクなどで他のチームメンバーとの共有もシームレスに行える。

 特筆すべきは文字起こしの正確性とデータ作成に要する時間。筆者の体験では約30分ほどの取材音声データを文字起こし、要約、マインドマップまで作成するのに5分もかからなかった。加えて、文字起こしデータや要約内容もかなり精度が高く、その実用性の高さには唸らされる。ざっと全体的な内容を把握するだけでよければ、簡潔にまとめられた要約データのみを読むだけでも充分なレベルだ。

記録は必要だがメモをとるヒマがない現場仕事で大活躍必至!

 そのうえで、『PLAUD NotePin』のメリットはミニマムなウェアラブルガジェットであること。PLAUD.AIを展開する米・Nicebuild LLC社では『PLAUD NotePin』の想定ターゲットユーザーの一例として、不動産やクルマディーラーなど高単価商品の営業、医師や看護職などの医療専門家、教育者、建築業者、クリエイター、リモートワーカーなどを挙げている。

 例えば不動産営業の場合、住宅見学で顧客と2時間の談話を行ったとして、顧客のライフスタイルや家族構成から住まいに求めるものから予算まで、情報量が多すぎてすべてを正確に把握することがむずかしい。

 かといって、情報を逃さぬようメモ取りに注力すると、肝心の会話に集中ができなくなる。そこで『PLAUD NotePin』で録音し、後から専用アプリで文字起こし、要約をすれば、瞬時に顧客のプロフィールデータができあがるという構図だ。

 ハンズフリーで使えるので、現場では顧客との会話に集中でき、会話が弾んだ結果、より有益な情報を引き出すことも可能。そのほか、1日に何十人もの入院患者を回診しつつ外来患者にも対応と、多忙極める医師や医療従事者がひとりひとりの患者の記録を残す際のワークフロー向上にも貢献できるとしている。メモを取るゆとりのない現場でこそ、『PLAUD NotePin』の実力が最大限に発揮されるというわけだ。

 従来、録音した音声データからPCなどを使って人の手作業による文字起こしを行うと、個人的な体感で録音時間の約1.5倍から2倍の時間を要する。集中力が欠如した状態ならさらに時間がかかるだろう。時間の使い方としてはけっして効率がよいとはいえない。単純作業の文字起こしはあくまで素材のひとつにすぎず、本来はその素材をどう活用すべきかの方が仕事としては重要だからだ。単純作業をAIにまかせ、人はその先にあるよりクリエイティブな作業に集中する。これが、賢いAIの活用方法のひとつだが、『PLAUD NotePin』ならまさにそれがスマートに具現化できるというわけだ。

 日々、取材活動やインタビューを行うライターのひとりとして唯一の不満点を挙げるなら、「PLAUD.AI」を使ったインタビューの文字起こしデータを一読しても、その場の臨場感があまり伝わってこないこと。だが、本機においてAIの役割はその場の音声を冷静かつ正確に文字化することであり、フィーリングを伝えることではない。現場の空気感はインタビュアー自身がその場で感じておけばよいだけという話だ。

 装着していることにまったく負担を感じさせない「ピン」「リストバンド」「クリップ」「ネックストラップ」から選べるウェアラブル設計に、細部までクリアに記録する高品質HD録音。さらに、ひと押しするだけで瞬時に記録できるワンタッチ録音、40日のスタンバイ時間と20時間連続可能なロングバッテリーと使い勝手もよく考えられている。

 気になるセキュリティ面も、業界トップクラスの暗号化技術によって、ユーザーデータは常に厳重保護されているので安心だ。本体購入時に付いてくるスタータープランでは300分/月の無料文字起こしが可能。さらに月1000円(年間課金の場合)のプロプランに加入すれば、1200分/月の文字起こし可能となる。

 あらゆる業種での働き方改革に貢献できる革新的なウェアラブルガジェットだと言える『PLAUD NotePin』。

 その実際の使用感などについては後日、医師・医療ジャーナリストとして活躍する森田豊氏に行ったインタビュー記事を配信するので、そちらをご参照いただきたい。

◯製品情報

PLAUD.AI/PLAUD NotePin
価格2万8600円

 常にあなたのそばでスタンバイし、重要な情報を漏れなく記録。指示通りに情報処理を行ってくれるChatGPT-4oと連携したウェアラブルAIアシスタント。ルーティーン業務を代わりにこなし、ユーザーはよりクリエイティブ性の高い作業に集中できる。本体51×21×14mm・25g。グレー、シルバー、パープルの3色。

https://jp.plaud.ai/

ビジネスマンの神アイテム! 「録音」「文字起こし」「要約」がワンタッチのChatGPT搭載のAIレコーダー『PLAUD NOTE』徹底レビュー

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