結婚か別れか? 結婚に踏み切れないモデル、恋人との“最後の旅行”に 『さよならプロポーズ』1話

 1組目のカップルは、ラグビー選手のアオイとモデルのモナ。どことなく雰囲気似ている2人は、まさに“ソウルメイト”という感じで、どこからどう見てもお似合いのカップルだ。しかし、昨年5月に婚約をしたものの、まだ入籍を済ませられていないという。

 2人が結婚に踏み切れないいちばんの理由は、“愛情表現”に関する考え方のちがいにある。同棲をきっかけに、アオイからのボディタッチが減ったことで、モナは「わたしが魅力的じゃないのかな」と追い詰められてしまったようだ。

 この問題は、ボディタッチの回数を増やしただけで解決するわけではないのが、難しい。アオイは、「(ハグとかしたいなら)自分から来たら?」と言っているようだが、おそらくモナはハグがしたいわけではない。アオイから求めてもらうことで、愛されている実感をしたいのだろう。

 たとえば、恋人から「いま、なにしてるの?」とメッセージが届くだけでうれしくなった経験はないだろうか。これは、ただ“いま、なにをしているか”を伝えたいわけじゃない。会えない時間も気にかけてくれていることに、愛を感じるからうれしくなるのだ。

 だから、「送ると喜ばれるから」とか、「送らないと機嫌悪くなるから」と作業的に送られてきてもうれしくないし、「そんなに言いたいなら、そっちから送ってくればいいじゃん」と言われるのもまた違う。きっと、モナが求めているのも、行動ではなくその背景にある気持ち。この考えの溝が埋まらないかぎり、堂々めぐりになってしまう気がする。

 また、結婚してもずっと恋愛モードでいたいモナの気持ちも分かるが、アオイに歩み寄る姿勢も大切だ。モナが「アオイが、いま選んでる人って、モナやん(だからスキンシップのペースを合わせてほしい)」と言ったとき、「モナが選んでる人も、俺やで? お互いやからな」と返したアオイにハッとさせられた。

 なるべく価値観が合う相手と結婚したいと思っても、100%一致する人間なんていない。ならば、お互いが少しずつ我慢をするしかないのだろうか。

 ハッキリした性格のモナのことだから、別れたいと思ったら、その時点で家から出て行く決断をしているはず。「辛い」と言いながらも、同棲を続けてきたのは、それだけアオイのことが好きだからだと思う。

 好きだから、多少の我慢をしてでも一緒にいる道を選ぶのか。それとも、我慢をするしんどさが勝つのか。どちらにせよ、最後には2人のとびきりスマイルが見たいと思う。

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