人気YouTuberの八田エミリが最近、セクシー路線へと方向を転換したことに言及。これまでたびたびその美貌に注目が集まっていた八田だったが、一体なにがあったのか。今回は、八田エミリを中心にYouTuberたちの路線変更事例とシフトチェンジでもたらされる新たな可能性を考察する。

　八田エミリはOLを経て2019年5月に個人チャンネルを開設、メイクやファッションなどの動画を投稿すると、たちまち登録者は10万人を突破。いまその数63万人を記録する人気YouTuberだが、ここ最近は大型バイクで出かける動画や美くびれが目立つサムネイルなどで、注目の的になっていた（2024年7月18日時点）。

　2024年6月15日に投稿した動画では、視聴者から寄せられた「最近サムネ、セクシーじゃね？」「おじさんウケ狙ってね？」というコメントに八田が「それは誤解だ！」と発言。路線変更の理由を明かしている。

　これまでスウェットやTシャツ、パンツなどラフな服装が多かった八田。自分が好んで着用していたのがカジュアルなものだったと話すが、視聴者からは「似合わない」といった声がたびたび上がっていたようだ。そこで八田は専門家に相談。そこで発覚したのは、八田に似合う服装は「エレガント系」という、真逆のスタイルだったというのだ。さらに専門家への相談では八田に似合う色も発覚。これまでの動画をみると、白や黒、グレー、ネイビーなどモノトーンのものがほとんどだったが、実は八田に似合う色は「原色」。ここ最近のサムネイルでは、青や緑、オレンジなど鮮やかな色の洋服を着用するなど、試行錯誤していることがわかる。

　そして、今回のセクシー路線の肝である「ヘソだしルック」については、「お尻がめちゃめちゃデカい」と自身の体型に対するコンプレックスによるものと発言。八田いわく、女性の平均が約80センチのところ、八田のヒップは93センチ。この体型を最もキレイに見せられるのが、クロップド丈（短い丈）のトップスであることから、必然的にヘソだしスタイルになってしまったようだ。

　八田は路線変更について、5キロのダイエットに成功したことも理由に挙げているが、なかには露出している女性に対し嫌悪感を抱く人もいることに触れ、下品にならないよう、「配慮しながらチャレンジする」と、いい塩梅を探っていくとしている。今回の路線転換について視聴者からは「専門家の方に聞いて勉強熱心なの本当に感心します！」「自分磨いてて偉い」など温かいコメントが寄せられており、いい結果が出ているのではないだろうか。

　YouTuberの路線転換は時として人気を左右する重大事案。かつてはヴァンゆんがエンタメ全般コンテンツからコントに絞った動画に変更すると、落ち込んでいた再生数が劇的に増加し、再生回数100万回を連発。短尺ノンバーバル動画を得意とするSaitoは、体を張ったおもしろおかしい「やってみた」動画から画面に表示されるアイコンと連動したコンテンツに変更後に人気が上昇。現在では登録者数2230万人を抱えるなど、大きな転換期となっていた。さらに、元教育系コンビYouTuber・はなおでんがんのはなおは、コンビ解散後に登山チャンネルを開設。これまでほぼ無縁だったアウトドアジャンルのコンテンツ制作のほか、案件獲得に繋がる可能性もあり、より幅広い活動が期待できる。

　これまでの人気YouTuberたちの事例を振り返ると、路線変更は再生回数やチャンネル登録者数の増加が見込めるほか、コンテンツの選択肢や案件獲得など新たな可能性が生まれるなど、複数のメリットがあるように感じられる。八田のチャレンジは“ちょうどいいセクシーさ”を確立できたとき、最強の武器となって人気を後押しする要因になるかもしれない。