40mPのクリエイティブにおける悩みを解決した“BTOパソコン” 初心者でも高性能な一台を賢く簡単に買える方法とは?

 リアルサウンドテックではこれまで数多くのクリエイターを取材してきたが、それぞれがその時々にクリエイティブの悩みを抱えていることが多かった。もちろん感覚的なものもあるが、なかにはハードウェアやソフトウェアに起因するものもある。

 とくに制作に使うハードウェア・ソフトウェアの悩みを紐解いていくと、パソコンの性能次第で解決できるものも少なくない。

 そこで今回はそんな悩めるクリエイターの一人である40mPにお越しいただき、その内容を紐解きながら、悩みを解決するためのパソコンを、注文を受けてからオーダーメイドする形式のパソコン「BTO (Build To Order)パソコン」を販売しており、メーカー製パソコンに比べてパーツの選択の幅が広く、バランスの良いモデルから必要な性能・機能を厳選したモデルまで、要望に合わせた商品をオーダーメイドできる『パソコンショップSEVEN』が進呈。実際に使ってもらった感想までを複数の記事と動画でお伝えしていく。

40mP

 40mPは2008年よりボーカロイドPとして活動をスタートし、代表曲は「からくりピエロ」「恋愛裁判」など。自身の楽曲制作に加え、他アーティストやアニメ作品等への楽曲提供を行っており、直近ではTVアニメ『ブルーアーカイブ The Animation』のオープニングテーマ「青春のアーカイブ」と劇伴の制作を担当。TVアニメ『夜のクラゲは泳げない』に登場する匿名アーティスト「JELEE」の楽曲プロデュースを手掛けている。

 本人いわく、日常的にパソコンで行うのは「DTMでの音楽制作や、自身のMVで使用するイラストを制作するための液晶タブレットを使ったイラスト制作、 『AfterEffects』などを使った動画の編集」といったクリエイティブ活動や「書類作成などの事務作業」など多岐にわたる。さらに、オフを含めるとYouTubeや映画などの動画視聴や、パソコン向けゲームもプレイしているようだ。

 これまで「パソコン選び」において重視してきたポイントを聞いてみると、DAWで制作する際に「使うプラグインが多い場合は処理が重くなるので、CPU・メモリなどの性能が高いかどうかを気にしていました」と、第一に処理性能のことを考えていたようだ。

 そんな、現在も大活躍の40mPが抱えている「クリエイティブの悩み」とはなんなのだろうか。

 その悩みが生まれたのは今年に入ってのことだそうで、これまで自宅で制作をしていた40mPだが「作業部屋を外部に移した関係で、自宅で使えるパソコンの環境がなくなってしまった」とのこと。制作のメインマシンは作業部屋のものだが「自宅で制作データをチェックして手を加えることもあるため、ある程度のスペックは必要」だという。さらに自宅でパソコンを置こうとしている場所は「書斎と寝室を兼ねているため、そこまで大きなスペースは取れない」ようだ。

 また、その他の悩みやトラブルについては「たくさんプラグインを立ち上げて作業すると音が途切れたりフリーズする」ことがあったり、楽曲の書き出しの際にも「マルチトラックでバウンスする時は時間もかかりますし、最後の方で止まると『なんで最後まで行ってくれなかったんだ!』と絶望する」と、音楽家あるあるとも言えるエピソードが飛び出した。

 パソコンの使用時間については、長時間の作業が多く「基本的には12時間以上作業していることが多い」ため、マシンにも相当な負荷がかかっていた様子。

 ここまで聞いた悩みを性能面に落とし込んでみると「処理が早く、冷却性能に優れた省スペースのパソコン」ということになる。果たして、そんな都合のいい一台はあるのだろうか……? 不安になった筆者をよそに、このヒアリングから『パソコンショップSEVEN』側が自信満々に用意したパソコンがこちらだ。

■「EFFA G05I(エファ ジーゼロゴーアイ)
URL:https://pc-seven.co.jp/spc/24527
CPU:インテル® Core™ i7 プロセッサー 14700F
CPUクーラー:「NR200P MAX」専用設計 280mmラジエータ水冷
マザーボード:ASUS ROG Strix B760-I GAMING WIFI 
メモリ:64GB DDR5メモリ (32GBx2枚)
ストレージ:(1)WD Black SN850X 2TB、(2)SSD WD Black SN850X 4TB
グラフィックスカード:Geforce RTX4070 Super 12GB
電源:「NR200P MAX」専用設計 80Plus Gold認証 850W
ケース:CoolerMaster NR200P MAX
OS:Windows 11 Pro

 『パソコンショップSEVEN』でバイヤーを務める中嶋孝昌氏いわく、今回の構成を決めるにあたって「購入当時のミドル〜ハイスペックの構成を踏まえ、現行のミドル〜ハイスペックなものを意識したという。

『パソコンショップSEVEN』バイヤー・中嶋孝昌氏

 制作用PCとしてのスペック、強みは各所にあらわれている。まずはメモリ・SSDの構成。これまで使っていた32GBから倍の容量となる、最新のDDR5規格かつ32GB×2枚=64GBの構成は大容量かつハイスペックだ。かつSSDは最新モデルのM.2規格で2TBと4TBの大容量の『WD BLACK SN850X』を採用し、クリエイターにとって小さなストレスの積み重ねとなる作業ソフトの起動、ファイルの読み書きが高速でできるのはありがたい。

 CPUについては『Intel Core i7-14700F』を採用。Performanceコアが8、Efficientコアが12、スレッド総数が28というIntel CPUで高い性能を有するi7シリーズでトップクラスの性能はゲームや画像処理に向いており、パソコンショップSEVENでも人気の製品だ。GPUは『Geforce RTX4070 Super 12GB』で、動画やイラストなどの作業をしたり、たまにゲームをするという40mPにもぴったりだ。

 そしてなにより目を引くのがサイズの小ささだ。通常このサイズのケースとなると、ラジエーターを搭載するスペースの確保が難しく、クーラーも空冷になりがち。だが、今回採用した「CoolerMaster NR200P MAX」は280mmとこのサイズではかなり大型の水冷クーラーと140mmのファンを採用しており、冷却性能は抜群。さらに850W(80Plus Gold認証)電源を搭載していることにより、上位のグラフィックカードにも対応している。

 なお、この水冷クーラーと電源はケース専用の設計品であり、ケーブルの長さまで最適化しているため通気性が高く、余らせて冷却性能が下がるといったこともない。

 また、ケースの色や大きさについては40mPが最終的に自分で選んだのだが、ここが要チェックポイント。『パソコンショップSEVEN』は通常のBTOサイトよりも多い20〜25種類ほどのケースから自分の好みを選ぶことができたり、各部品のカスタマイズやグレードの変更、容量の変更やファンの追加なども可能。互換性のないパーツを選ぼうとしても「電源の容量が足りない」「サイズが大きな部品でケースの変更が必要」と警告が出てくるため、初心者でも安心して注文ができる。

 実際に今回選んだケースは小さいのもそうだが、側面のパネルがガラスだけでなくメッシュパネルも標準で付属し、好みに応じて変更が可能だという。これには40mPも「シンプルですごくいい。小さくておしゃれだし、木目調で落ち着いた部屋なので、インテリアとしてもハマりそうで嬉しい」と喜んでいた。

 豊富なパーツとカスタマイズのしやすさ、さらに親切なサイト設計でBTOパソコンの“難しそう”というイメージを取り払ってくれる『パソコンショップSEVEN』。今回の記事を見て興味を持った方は、ぜひ自分なりの一台を作り上げてみてほしい。

 また、今回の企画にあわせ、『パソコンショップSEVEN』では40mPと同じ構成のセットも販売開始。制作やパソコン向けゲームなど、ハイスペックな環境を欲している方は、こちらもあわせてチェックしよう。

 後編では、実際に40mPがこの魅力的なパソコンを使った感想について掘り下げていく。

人気ボカロPの「クリエイティブにおける悩み」を、BTOパソコンで解決しよう!(使用感レビューあり)

■40mPさんと同じ構成はこちら!
「EFFA G05I(エファ ジーゼロゴーアイ)」
URL:https://pc-seven.co.jp/spc/24527
CPU:インテル® Core™ i7 プロセッサー 14700F
ケース:「NR200P MAX」
CPUクーラー:「NR200P MAX」専用設計 280mmラジエータ水冷
マザーボード:ASUS ROG Strix B760-I GAMING WIFI 
メモリ:64GB DDR5メモリ (32GBx2枚)
ストレージ:(1)WD Black SN850X 2TB、(2)SSD WD Black SN850X 4TB
グラフィックスカード:Geforce RTX4070 Super 12GB
電源:「NR200P MAX」専用設計 80Plus Gold認証 850W
ケース:CoolerMaster NR200P MAX
OS:Windows 11 Pro

■店舗情報
『パソコンショップSEVEN』
URL:https://pc-seven.co.jp/

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