『フリースタイル日本統一』#17ーー名場面誕生 崇勲、MC☆ニガリのラップに白旗をあげる

DOTAMA、息継ぎする間もないディス 崇勲の“寝返り”を手厳しく指摘

 前回の【#16】に引き続き、TEAM神奈川(FORK×句潤×SANTAWORLDVIEW×輪入道×崇勲)とTEAM北関東(DOTAMA×NAIKA MC×Yella goat×MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻×Sitissy luvit)が、準決勝(五十万石の戦い)で対戦中。TEAM神奈川はここまで、1番手・崇勲が2人抜きの活躍を見せるなど、TEAM北関東に一歩リードといった戦況だ。

 TEAM北関東から3番手として登場したのは、DOTAMA。両チームのベテラン枠、かつ同じアラフォー世代、かつ20年来の旧知の仲という、もはや人生の運命共同体に思える者同士での対決は、番組始まって以来となるヒリヒリした本音の攻防戦に。

 先攻は崇勲で、ビートはチプルソ,PONY,D.D.S,晋平太「Devil's tongue」。バトルの大枠としては、DOTAMAの“ベテランとして若手の尻拭いをする”という旨に、崇勲が〈老害って言われる理由はそういうところにある〉と、キャリアで差別化を図るべきでないと反論。若手と同じ目線を主張する、“理解あるおじさんムーブ”を示すと、今度はDOTAMAが崇勲の清々しいくらいの寝返りぶりをすかさず指摘。〈たまにテレビ出てウケ狙われて 飽きられてその後すぐまた呼ばれなくなるくせに 何 粋がってんだ? テメェはよ〉と、息継ぎする間もないディスで、相変わらず人の嫌なところを的確に言語化してくる(褒めています)。

 このバトルの結果は、3-2の僅差で崇勲に軍配が上がる。筆者としては、DOTAMAと崇勲とも、ラップの“ユーモア”が持ち味だと考えており、特にDOTAMAについては、DOTAMAの超えちゃいけないラインを、ごく稀に大股で超えまくるディスをするなかで、審査員や対戦相手すらくすっと笑わせる、どぎつさゆえのユーモアが癖になる。ただ、このバトルで見せたのは、いわゆるマシンガンスタイル。その点、崇勲はこの場面でもユーモアを忘れられず、このバトルの勝因に繋がったと、KEN THE 390は講評をしていた。

関連記事