「【事故映像】愛車フェラーリ488スパイダーが高速道路で追突されてしまいました。」と題した動画は、黒い背景に白い文字で「2023/12/21 事故発生」とだけテロップが打たれた静止画から始まる。通常、あま猫のワンショットからスタートし、ポップな調子の語りから幕開けするこのチャンネルのテイストからすると、異例ともいえる簡素なオープニングだ。それもそのはずで、事故発生日が2023年12月21日なのに対し、本動画のアップ日は翌22日。わずか1日で投稿した理由は、この動画の緊急性がそれだけ高いからにほかならない。

　続いて「怪我人の確認」「※相手方の許可を得て動画を投稿しております」とテロップが表示されると、追突した側と思われる人物から「お怪我はないですか？」と問われ、あま猫が「大丈夫です。むしろ大丈夫でした？」と返答するやり取りの音声が確認できる。

　その後、警察への連絡を終えたあま猫は「ちょっと衝撃な事件が発生しまして。家に帰ろうと思って高速道路を走っていたんですけど、後ろから追突されちゃいまして。大変なことになっちゃいました」と状況説明。路面にはボディの破片が飛び散っており、そのなかにはテールランプの残骸も。これを拾い上げてあま猫は「こんなことになるんだ。マジか……」と肩を落とした。

　安全確保のために発煙筒を焚いたら、あとは警察の到着を待つのみ。待機中、改めて後ろから乗用車に追突された状態の「フェラーリ 488 Spider」を見れば、「あ～……」と、深いため息が出るのも致し方ない。あま猫は「しかもこの衝突の瞬間とかちょうどカメラを回してなかったんですよ。めっちゃノリノリで歌を歌ってたんだよな（笑）」と苦笑し、「488が帰ってきて、これからたくさん色々走りに行こうと思っていたんだけどな……」と元気なくつぶやいた。

　一方で「でも、私があんまり悲しそうにし過ぎてると、相手方の方があまりにも罪の意識を感じざるを得なくなってしまうと思うので、あんまり変な顔をするのはやめよう」ともいい、「（事故を起こした人が）やからみたいな人じゃなくて良かった。すごい優しい方たちで。『身体大丈夫ですか？』『すぐに警察呼びますね』『怪我はないですか？』って心配してくれて」とポジティブに捉えるよう努めていた。

　警察がやってくると、「ここから首都高の渋滞を作ってしまったら本当に申し訳ないです。でも追突されてしまったことについては私も避けようがなかったですね。すいません」とあま猫。なお、相手方は車両保険に入っておらず、この事故で車を手放すことになるといい、「しばらく車乗れそうにないです……」と漏らしていた。

　そしてあま猫は、「488スパイダーくんの最後がこんなことになるとは」と残念がりながら、レッカーで運ばれていく変わり果てた愛車を見送った。なお「488スパイダー」は、まずはお世話になっているディーラーの指定工場へ持ち込まれ、そこで損傷状況を確認してもらうのだとか。

　動画では最後に「警察・高速隊・レッカー・保険会社の皆さん ご対応ありがとうございました」「この動画を公開することが皆さんへの注意喚起になれたら幸いです」とテロップで思いを綴り、続けて、「過失割合は10：0で相手方の過失になるようでですが、相手方への怒りの気持ちは一切ありません」「この出来事がトラウマにならないことを祈ります」と伝えるなど、相手方を気遣う姿勢を忘れなかった。

　果たしてあま猫の488スパイダーはこれからどうなってしまうのか。今後の動向を注視したい。