本当に伝えたかった可愛いの定義

　最近公開した動画のなかには、「理想に向かっている途中は全然楽しくない。理想の自分にならないと意味がない」という意味で受け取られてしまうコンテンツがあると話す。本来伝えたいことは、10を理想の自分としたときに、「1〜9の完璧になる期間の自分も、努力しててキラキラしてて本当に最高な自分なんだよ！」というもの。この動画で「どんな体型であれさ、優しくて、めちゃくちゃポジティブで、一緒にいて超楽しい人って、超好きにならない？」と視聴者に投げかけ、「ポジティブになったら、可愛いんですよ」と、自身の考える「可愛い」の意味を主張。痩せているから可愛いのではなく、「理想の姿でなくとも、前向きに頑張っているキラキラした姿が可愛い」という考えを強調している。

　なお今回の問題について、誤解を招く可能性があるサムネイルについては修正するとし、今後は間違った認識が生まれないよう改善していくと説明している。

　いつの時代にも、世の中には「痩せていないと可愛いくない」という考え方は一部あるように感じられる。「ポジティブな姿＝可愛い」というのはあくまでもひなの個人的な考え方だが、一定の影響力をもつYouTuberたちが「痩せていなければ可愛いくない」というルッキズムの考えにしっかりと自分なりの意見をもち、異論を唱えることは、社会的にも意義があることではないだろうか。今回の動画はひなが視聴者との間に生まれた誤解を解くためのものである一方で、クリエイターが発信する「可愛い」の意味や定義、そしてその伝え方を考えさせられる貴重なコンテンツといえそうだ。