ChatGPTにはないお得な機能も? マイクロソフト「Bing Chat」の活用方法を紹介

 対話型の生成AIはChatGPTがその代表格という印象だが、マイクロソフトの「Bing Chat」もなかなか使い勝手のよいツールだ。基本の使い方やChatGPTとの違いを紹介しよう。

Edgeもしくはスマホアプリから利用

 Bing Chatには、ChatGPTと同じ大規模言語モデルが使われている。ただし、同じ質問をしてもChatGPTとは異なる回答が返ってくることも多く、後述するようにBing Chatならではの機能も多数搭載されている。

 少々不便なのは、対応するブラウザがマイクロソフトの「Edge」に限られており、Chromeなど他のブラウザでは利用できない点だ。EdgeでBingの検索画面 (https://www.bing.com/search)にアクセスして、上部のタブで「チャット」を選べばチャット画面にアクセスできる。

 なお、スマホアプリはiPhone向け、Android向けともにリリースされているので、より気軽に使いたいならこちらを活用するのもおすすめだ。

 Bing Chatの基本的な使い方はChatGPTなどと同じで、画面下部の入力欄に質問を入力して送信すればよい。入力欄右側マイクアイコンから音声で質問を入力することもできる。

 また、Bing Chatは、デフォルトで回答にWeb検索の結果が反映される点も特徴だ。回答には参照元のWebサイトのリンクも表示されるので、信憑性のあるサイトがちゃんと参照されているかどうかを確認することもできる。

 会話の履歴は画面右上「最近のアクティビティ」として表示され、クリックすればその会話に戻って追加の質問をすることもできる。また、新しい話題でチャットを開始したいときは、入力欄左側にある「新しいトピック」ボタン(縮小表示時はホウキの絵が描かれた青いボタン)をクリックすればよい。

ChatGPTにはないBing Chatの機能とは?

 ChatGPTにはない機能として、3種類の「会話のスタイル」を選ぶことも可能。通常は「よりバランスよく」で問題ないが、ユニークな回答を期待したい場合などは「より創造的に」、事実に基づいた回答を求める場合は「より厳密に」を選ぶとよい。

 さらにBing chatでは画像を生成することもできる。「○○の絵を描いて」と指示してしばらく待つと、4枚の絵が生成される。気に入った絵をクリックすれば拡大表示され、ダウンロードすることも可能だ。

 この画像生成には、OpenAIの画像生成サービス「DALL·E2」と同じ仕組みが使われている。本家のDALL·E2が従量課金制のサービスで、かつ英語でプロンプトを書く必要があるのに対して、Bing Image Creatorは無料で利用でき、かつ日本語のプロンプトに対応している。そう考えると、じつはかなり便利でお得な機能といえる。

 また、最近新たに搭載された新機能に、「画像による質問」がある。入力欄の右側にあるカメラのアイコンをクリックするか、入力欄に画像をドラッグ&ドロップして画像をアップロードして、「これは何ですか」などと質問すると、その画像の内容説明してくれる。

 「ChatGPTと同じようなもの」と考えてBing Chatを使ったことのない人や、ChatGPTの無料版を使っていて、回答に満足できていないという人は、ぜひ1度試してみていただきたい。

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