次に、“爆食の先にある本音トーク”について分析する。エミリンの動画では、マクドナルドを食べたあとに、最近の自身の幸せについてしみじみと振り返っている。「幸せなはずなのになんか満たされていない！」と視聴者に訴え、己の気持ちと感情が乱れていると自己分析をしていた。

　上記のきりまるの動画では、生理特有の眠気やイライラに悩まされていることを語り、そのままの勢いで最近感じた不満を発散した。そして眠気に逆らうことなくベッドに横たわり「今回はテロップなしでも許してほしい」と、自然体の姿を映した。

　最近のYouTubeは「食事をしながら語るだけ」というシンプルなスタイルの動画が増加傾向にある。生理前爆食動画の場合はそのなかでも、より本心を曝け出しており、まるで家に遊びに行ったような距離感で見ることができる。

　生理前爆食動画は部屋着・すっぴんで撮影をしている場合が多いこともあり、クリエイターにとっても、本音を曝け出しやすい環境が整っているのではないだろうか。しっかりとした企画もYouTubeの魅力の1つだが、ハンバーガーにくらいつきながら思いの丈を語る生理前爆食動画もまた、YouTubeならではの“距離感”と“味”を感じることができる人気企画の1つとなっている。