ハンドヘルドゲーム機の決定版に? Windows搭載でスペックもデザインも魅せる『ROG Ally』がついに日本上陸
ASUSから、ポータブルゲーミングPC『ROG Ally』(エイライ)』が日本国内向けに発表された。海外にて先行して発表されていたが、日本でも発売が確定したこととなる。
ハンドヘルドゲーム機とも呼ばれるこの手のジャンルは、Valve社の『Steam Deck』や、One-Netbookの『ONEXPLAYER』、GPDダイレクトが取り扱う『GPD WIN4』などがある。いずれも『Nintendo Switch』や『PSP』を思わせる携帯性が特徴だが、なんといってもPCゲームを携帯できる万能感が最大の持ち味だ。
約608gのボディにこれでもかと詰め込まれたスペック
『ROG Ally』は、白いデザインが特徴。あえて黒ではなく白にすることでユニセックスな印象を狙ったとのこと。昨今のゲームカルチャーは年齢や性別に左右されない大きな流れでもあることを思えば、この判断には納得だ。
ボタン配置は左側にアナログスティックとD-Padが、右側にはアナログスティックと4ボタンを搭載。ディスプレイサイズは7インチで、リフレッシュレートは最大120Hz、最大輝度は500nit。頑丈なGorilla Glass Victusを採用している。
LRトリガーは上面左右に2つずつと本体背面に1つ、片側3つずつ。
背面を見るとL3R3トリガーの位置がわかりやすい。本体をホールドした際、ちょうどここに指がかかるようなデザインとなっている。また、吸気口も背面に搭載されている。
上面部分。左から電源ボタン(指紋認証対応)、インジケーター、音量ボタン、ROG XG Mobileを取り付けるための端子、micro SDカードスロット、マイクとヘッドホンの端子となっている。排気口も上面にある。
『ROG XG Mobile』とは、ASUSが提供している外付けGPU(写真右の黒いデバイス)。RTX 4090を搭載する世界最強クラスの外付けモジュールであり、『ROG Ally』と組み合わせることで強力なゲーミング環境を作ることができる。ROG XG Mobileには多数の入出力端子があり、USBハブとしても使うことが可能だ。
USB Type-C端子も備わっており、本体の充電のほか、外部ディスプレイとの接続にも使える。上の写真では『ROG Ally』をディスプレイに有線接続し、『ROG Ally』のボタンを使って操作している。
CPUにはAMDと協業したRyzen Z1(上位モデルはRyzen Z1 Extreme)を採用。Ryzen Z1は2.8TFLOPS、Ryzen Z1 Extremeは8.6TFLOPSの論理性能を叩き出しており、上位モデルの数字はPS5の10.3TFLOPSに迫るものがある。メモリはLPDDR5-6400を採用している。
具体的なゲームの動作性については、グラフィック設定がデフォルトの場合、『Apex legends』なら最低65fps、『Battle Field V』なら最低40fps、重量級タイトルとして知られる『Cyberpunk 2077』でも40fpsを公称スコアとしている。小型機とは思えない動作性だ。