『VALORANT』Reitaに聞く、「LOCK IN」敗戦後のDFMの変化 チームの進化を見せたPRX戦後インタビュー
3月25日から、5vs5のタクティカルシューター『VALORANT』のインターナショナルリーグのひとつ「VCT PACIFIC」が開幕した。
6月に開催される世界大会「Masters Tokyo」の出場枠をかけて、東南アジア/韓国/日本/南アジアから10のベストチームが集う本リーグでは、10週間にわたり熱戦が繰り広げられる。日本からは「ZETA DIVISION」と「Detonation Focus Me」の2チームが参戦する。
今回3月26日に初戦、シンガポール・マレーシア代表「PaperRex」との試合を終えた「Detonation Focus Me」のReita選手にインタビュー。「VCT LOCK IN」での敗戦以降チームに起きた変更点や今後の課題について語ってもらった。
ーーサンパウロで行われた「VCT LOCK IN」以降、この一カ月どのように過ごされてきましたか?
Reita:まずもう体制から変えて、メンバー変更からIGLも変更してコーチの意見を多く取り入れて、チーム作りのところから変更しました。
ーー0から作り直すような。
Reita:大体そんな感じですね。
ーー大きな要素としては、ロールのスワップがありました。Reita選手はセンチネル、Suggest選手はデュエリストになりましたね。
Reita:「LOCK IN」では、チームの連携面が悪くて、言語の壁も顕著に出た試合でした。そういう意味でも、韓国人プレイヤーであるSuggestをデュエリストという立ち位置で1人で動けるようにしたというのが要点です。IGLも今はAnthemが担当していて、僕がサブコールとして、ちょくちょく意見を出す立ち位置になっています。Anthemはコーチとの連携が密に取れていて、作戦面を結構すらすら指示できるので、そういう意味でラークの動きが得意な僕がセンチネルとして試合を動かすといった変更となりました。
ーーロータスでは惜しくも敗れてしまいましたが、全体の試合作りを見ているとはかなり体制としてハマっているように感じました。
Reita:チームの動き自体はほぼあっていて、あとは少人数戦など細かい部分を決めきる力がまだ足りてないのが課題です。うちのチーム自体、オフラインでのプレイ経験者は多いんですけど、大会慣れみたいなのはまだしていなくて、大事な場面で緊張してしまい、連携を取れなかったりといった部分がだけが今問題になっているので、そこを取り切れるように、場慣れをしていけば、多分これからもっと良くなると思います。
ーーチームの完成度としては何%ぐらいでしょうか?
Reita:完成度自体はけっこう高いんじゃないかなとは思っていて、70〜80%ぐらいはあるんじゃないかな。あとは細かいところや、相手の対応をコールなどで解消していけば、多分いい試合を見せられると思います。
ーー少し聞きづらいところも伺わせてください。「LOCK IN」後のDFMには、正直かなり厳しい意見も寄せられていました。そのときのReita選手の心境も振り返っていただければと思うのですが。
Reita:そうですね。新生チームとして、完全に新しいロースターで挑む初めての公式大会だったので、「なんで今まで活躍してないのに、この人たちが出れるの?」みたいな批判もあったと思います。僕たちとしては、「LOCK IN」で負けたとしても、目標は「まず『Masters Tokyo』出場」としているので、そこに向けて経験を積めたとして考えるしかありませんでした。チームとして経験を積んで、大会慣れもしていけば、絶対勝てるだろうと思っていたので、僕はあまり批判は気にしていないというのも違いますけど、気にならないようにしていました。
ーー本日の一戦は敗北こそしましたが、そういった厳しい意見を覆すような希望を見せてくれた一戦だったかと思います。ゲーム中雰囲気のいいVCが配信に抜かれていましたね。
Reita:「LOCK IN」ではtakejがメインメンバーではなかったのですが、今回メインメンバーに入ったのが大きいですね。takejは、モチベーターとしても活躍してくれるタイプの選手で、試合中も声出しをめっちゃしてくれているので、その雰囲気にみんなものせられてVCが盛り上がっているのはあると思います。
ーー次回のGEN.G戦へ向け、意気込みをお願いします。
Reita:GEN.Gは、昨年日本ですごく活躍したMeteorを筆頭に強い選手が揃っているので、自分たちが挑戦者側だと思っています。でもきちんと相手のことを研究しつつ、やれることをやれば勝てると自分は思ってるので、頑張ります。