M-1決勝芸人と面白い素人が競い合う大喜利チャンネル『大喜る人たち』 仕掛け人が語る「大喜利だけで食べられる世界に」という願い
プロの芸人と一般のプレイヤーが入り混じって大喜利を楽しむYouTubeチャンネル「大喜る人たち」。2022年の大晦日にチャンネル登録者数10万人を超え、ブームの兆しを見せている。
大喜利は寄席やお笑いライブのコーナーとして存在していたものだが、今では『IPPONグランプリ』や『フットンダ』などバラエティ特番の企画としても認知されている。
そんな現在、大喜利のYouTubeチャンネルがなぜ注目されているのか、大喜利を見ること、やることの魅力はどんなところにあるのか「大喜る人たち〈大喜利動画〉」を運営する小川悠介氏に話を聞いた。
プロ・アマの垣根なし 「面白い人が勝ち」の大喜利が生まれたきっかけ
ーー「大喜る人たち」登録者数10万人突破おめでとうございます!
小川悠介(以下、小川):ありがとうございます。
ーーチャンネルを立ち上げたのは2019年ごろですよね?
小川:そうですね、別のチャンネルでアップしていた時期もあるのですが、ちゃんと「大喜る人たち」の独立したチャンネルを立ち上げたのは3年半くらい前になります。
ーーどうして大喜利だけのチャンネルをつくろうと考えたのでしょうか?
小川:昔から『内村プロデュース』や『1人ごっつ』、『ダイナマイト関西』などの大喜利番組が好きだったんですが、最近はテレビで大喜利を見られる機会が少なくなったなと思っていて。
そんなタイミングで、『Aマッソのゲラニチョビ』という番組の「マジカル・オオギリー・ツアー」という企画がDVD化されることになり、編集をやらせていただく機会がありました。その編集中に「色んな人がこんな大喜利をやる番組があったらいいのにな」と思いついたんです。
ーー編集中に思いついたんですね!
小川:はい。あとは、芸人の寺田寛明さん主催の『大喜利千景』というライブを観に行くようになったのも大きいです。大喜利千景では、すでにプロに混じって一般の方が活躍していて「この人たち何なんだ、面白いぞ」と衝撃を受けました。
ーー大喜る人たちは最初、ライブ形式ではなく会議室で収録されていましたよね。出演者はどうやって集めたんですか?
小川:もともとYouTubeでコント動画を作っていたので、その関係で誘いやすい方から声をかけていった形です。そこから徐々に面識のない方にもオファーしてみようと思って、最初に俺スナさんに声をかけました。俺スナさんは芸人さんではないですが、Aマッソさんやガクヅケさんなどの芸人さんも出てる大喜利ライブで優勝してたんです。「一般の人が芸人に勝っちゃうんだ」という衝撃があり、当時大喜利千景などに出演されていた一般の方にもオファーを広げていきました。
ーー面白いなら、芸人さんも一般の人も関係なく出演してもらうというスタンスだったんですね。
小川:そうですね。同じころに『大喜利天下一武道会』というほぼアマチュアの方だけが出場する大会があって、それも観に行きました。そこで、なかなかこんなライブないな、というくらい盛り上がる会場を見て、もっとアマチュアの方にも出てほしいという気持ちが高まりましたね。