折りたたみスマホの真骨頂は「高画質な自撮り」　OPPO『Find N2 Flip』を使って気づいた新たな使い勝手とは

　スマートフォンのデザインの新しい進化として期待されているのが折りたたみ式のモデルだ。特に縦にたたむ形状の製品は本体をコンパクトな大きさで持ち運ぶことができる上に、開けば大きなディスプレイを使うことができる「二刀流スマホ」として注目を集めている。また手のひらに納まるデザインもスタイリッシュだ。今回はOPPOが海外で発売した『Find N2 Flip』を使ってみた。

閉じればコンパクト、開けば大画面のスタイリッシュスマホ

　Find N2 Flipの外観は一目見るだけで「いったいどんなスマートフォンなんだろう？」と思わせてくれるデザインだ。閉じたときの大きさは85.2 x 75.2mmで、女性の手にもすっぽりと収まる大きさだ。しかも外側には大きなディスプレイがあり、その横には5000万画素と800万画素のカメラも並んでいる。

　閉じたときに隙間のないゼロ・ギャップ構造となっており、厚みは16mmと薄い。重量は191gと最近のスマートフォンとしては軽い方だろう。ヒンジ部分にはメーカー名であるOPPOの名前も刻印されている。このモデルはパープルカラーだが淡いパステル調の色合いはかわいらしさも感じられる。

　本体を開くと6.8インチの大型ディスプレイが現われる。小さなサイズのスマートフォンと思いきや、大きな画面が内部に隠されているのである。開いた状態では一般的なスマートフォンとして使うことができ、不自由さは一切感じられない。なおチップセットにはメディアテックのハイエンド向けのDimensity 9000+を搭載しており動作は機敏。バッテリーは4400mAhで44Wの急速充電に対応している。

　開いたときの大きさは166.2 x 75.2 x 7.5mm。厚みはかなり薄い。ヒンジ部分は完全に180度開きフラットになる。カメラのでっぱりも少なく、開いた状態でも十分使いやすい。

　開いた状態で背面を見てみると、下部側には「HASSELBLAD」のロゴも見える。OPPPは老舗のカメラメーカー、ハッセルブラッドと提携を行っており、カメラのチューニングなどに、名カメラを生み出してきた同社の技術が応用されている。Find N2 Flipはカメラ性能も十分高いのだ。

開いても閉じても多彩な使い方ができる

　Find N2 FlipはAndroid OSをベースにしたColorOS 13を搭載しており、Androidをより使いやすいようカスタマイズがされている。たとえば画面の分割表示も可能で、2つのアプリを同時に使うことも可能だ。またFind N2 Flipのディスプレイの縦横比は21:9とワイドなのでアプリも余裕をもって同時表示できる。なおこの比率は『Xperia 1 IV』などと同じシネスコサイズなので、映画館と同等のワイドな動画をそのまま表示できるのだ。

　Find N2 Flipは本体を曲げた状態でも使うことができる。たとえば机の上に置いてSNSのタイムラインを表示することができれば、動画を見る時にスマホスタンドなどを使う必要も無い。また本体を閉じて置けば机やテーブルの上で場所を取ることも無い。縦折りスマートフォンはこのようにL字型に曲げて使える点が他のスマートフォンとは大きな違いだ。

　さらにこのスタイルで有用なのがフロントカメラの使用だ。自撮りをしたいときに三脚やスタンドを使うことなく、Find N2 Flipを曲げて机の上に置いてそのまま撮影することができるのである。しかもFind N2 Flipのフロントカメラは3200万画素と高画質。とっさのオンライン会議の時も、ぱっと本体を開いて机の上に置いてすぐに対応できるのだ。

　縦折り式スマートフォンの利点は、より高画質なメインカメラを使って自撮りすることもできることだ。Find N2 Flipの外側ディスプレイは時間や天気、SNSなどの通知、バーチャルペットなどウィジェットを表示できる。残念ながらアプリの起動はできないが、カメラの専用ウィジェットを使って閉じたままで自撮りもできるのだ。カメラウィジェットからは写真、ポートレート、動画を選べる。

　通常なら本体を開いてカメラアプリを起動する必要があるが、閉じたままカメラを使えるのはとても便利だ。また外ディスプレイをプレビュー画面として使えるので自撮りもはかどる。Find N2 Flipの一番楽しい使い方は、実はこの「手のひらサイズのセルフィースマホ」かもしれない。

他にも本体をL字型に折りたたんだ状態で、メインカメラを使った撮影もできる。テーブルの上に置いた料理の写真撮影にも使えるだろう。