アメリカを拠点とする堀口恭司は、日本のファンと“距離感の近い”コミュニケーションをどう成立させているのか?

「仲間たちから応援や気持ちをもらっているから、それをひとつでも返したい」

ーーメンバーとは、どういうお話をされるんですか。

堀口:どういうモチベーションで試合をしているの、とか、考え方をよく聞かれるんですけど、自分なんていつも何も考えてないんですよ(笑)。普通に間違えるし、失敗するし、みなさんと変わらない。ただ、なんのために試合をするかと聞かれれば、最終的に周りの方が喜んでる姿を見たいというのはありますね。自分が負けると、みんなドヨンとしてしまうし、勝てばヨッシャー! みたいな。それはもうわかりやすいんで、だったらそれを取りに行こう、というのが1番のモチベーションかなって思ってます。

ーー競技の世界なので、勝ったり負けたりする。その時々の気持ちのキープの仕方みたいなことも、よく聞かれるんじゃないですか。

堀口 試合に勝ったときって、自分も嬉しいですけど、その嬉しさって一瞬なんですよ。リングやケージにいるときだけ。でも、そのあと日常に戻った時、周りにすごい喜んでくれる人がいると嬉しさが広がる。逆に負けた時は……そこまで引きずらないですね。これで次に勝ったら、より盛り上がるだろうなとか、そういう方向で考えます。基本的にプラス思考なんで。

ーーそんな堀口さんのマインドの話まで聞けるというのはファンクラブならではですね。

堀口:日本人って、マイナス思考の方が多いですよね。自分が海外ベースだからそう見えるのかもしれないですけど、周りのことばっかり気にして、己が無くなってる感じがある。自分は昔から「個」が強かったと思いますし、それであんまり友達もいなかったというのもありますけど……(笑)。

ーーそこはプラス思考で(笑)。でも、友達というより仲間がたくさんいらっしゃる感じですよね。メンバーも含めて。

堀口:みなさんを仲間と言っていいなら、自分は仲間たちからいつも応援だったり、気持ちをもらっているじゃないですか。それを返したい。もちろん全部は返せないけど、やってもらったことに対しては自分も返したいので、そのひとつがファンクラブでの活動だと思ってます。

ーー今後はファンクラブでどんな企画をやってみたいですか?

堀口:直接会えるイベントをもっとやっていきたいですよね。みんなで釣り堀を貸し切って釣りするとか。アウトドア系も好きなので、キャンプもやりたいですね。もちろん動画配信も増やしたいです。

ーー最近の日本の格闘技界については、どう感じてますか?

堀口:ここにきて盛り上がってきてるんじゃないですかね。朝倉未来くんとか、すごく影響力があって、いい意味でも悪い意味でも話題になってることはアリなんじゃないかなとは思います。そのなかで自分みたいな……もう本当に格闘技だけしかやってないような選手は地味だなとは思いますけど。

ーーぜんぜん地味じゃないですよ(笑)。逆に堀口さんにとってどういう格闘家が派手なんですか?

堀口:それはやっぱり未来くんみたいに、いろいろビジネスして、お金を儲けて、メディアを巻き込んでっていうのが派手じゃないですか。自分なんて、地味にアメリカで犬と暮らして練習に明け暮れてるだけですから。

ーー格闘家として、最高にカッコいい生き方ですよ!

堀口:いやいや、ただアホなんですよ(笑)。いきなりアメリカ行って、ジムの2階に住み込んで、ここが今日からお前の家だよって言われて、 いやいや誰も知らねぇし、英語も喋れねぇし、どうすんだよこれ、と思いながらも、でもやるしかないから1日5練とかやって……。

ーーそのチャレンジをずっと続けていて、世界トップに辿り着いているということが素晴らしいです。

堀口:今もいろいろ困難なことはありますけど、ずっと挑戦を続けていきたいというのはありますね。そのためにもファンクラブの存在は大きいし、自分のなかでひとつのベースになっていると思います。

■堀口恭司オフィシャルファンクラブ
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