『iPhone 14』分解で驚きの新事実が判明? ユーザーにとって“過去5年最大の朗報”とは
『iPhone 14』はリリースされたばかりだが冒頭の売れ行きが芳しくなく、『iPhone 13』からの限定的なアップグレードがその要因だとも言われている。しかし、筐体内部を分解すると、Appleが公にしていなかった驚きの発見が数々あり、過去5年間で最大規模の変化が起こっていたことが明らかになった。
デバイスの修理を専門とするYouTubeチャンネル「iFixit」は『iPhone 14』分解動画を公開したが、CEOであるKyle Wiens氏は分解を始めるなり戸惑った様子。前年までと勝手がかなり異なるのだ。
Kyle Wiens氏は『iPhone 14』に対し、2017年にリリースされた『iPhone X』以来の大掛かりな再設計が行われたと指摘。
ディスプレイ、内部コンポーネントを収容するミッド フレーム、背面ガラスパネルの3層でサンドイッチのような構造。その心は「分解や修理が容易になるように内部を作り直した」ということだ。
Appleはこれまで、ユーザーがiPhone内部をこじ開けることを頑なに抑制してきた。Appleのプロダクトに手を入れるのはAppleだけというこだわりからだろうが、近年風向きが変わり始めた。
Appleはこれまで公認の業者以外での修理を認めてこなかったが、修理代が高額なためユーザーは買い替えを選ぶ傾向があった。しかし、昨今はリユースを促進して電子廃棄物を減らすことが声高に叫ばれている。「修理する権利」が認知されるようになっており、Appleも社会全体の方向性にあわせざるをえなくなったのだ。
内部の新たな設計の結果、『iPhone 14』や『iPhone 14 Plus』のひびが入った背面ガラスを交換する修理代は169~199ドルと大幅に安くなる。
Apple StoreやApple正規サービス・プロバイダでは、顧客の既存のディスプレイ、背面ガラス、背面カメラに損傷がない限り、ミッド フレームを新しいものに交換するという方針が示されているという。
Apple Storeや正規サービスプロバイダーと独立系修理業者の競争が可能になることで、修理代が低く抑えられてユーザーにとってありがたく、持続可能な社会にも貢献し良いこと尽くしだ。
使い始めるリリースの段階では気がつかないことかもしれないが、壊れていざ修理が必要になるとお得ということだ。一見して地味だが、これが『iPhone 14』最大の進化かもしれない。
(画像=YouTubeより)
(source)
https://www.ifixit.com/News/64865/iphone-14-teardown
https://www.macrumors.com/2022/09/19/ifixit-iphone-14-teardown/