YouTuberのヒカキンが、6546万円分のポケモンカードを購入した。

　コレクターズアイテムとして価格の高騰が止まらないポケモンカード。人気の理由の一つとして、YouTuberが動画で取り上げたことが挙げられているが、ヒカキンはこれまで同カードゲームに手を出してこなかった。しかしこの度、満を持してポケモンカードを解禁し、デビュー戦にして驚異的な爆買いを果たすこととなる。

　8月26日にYouTubeチャンネル「HikakinTV」で公開された「1枚5000万円のポケモンカードガチで購入【合計????万円】【ポケカ】【カード日本記録!?】」と題した動画は、ヒカキンが生まれて初めてプレミアムなポケモンカードを購入するという趣旨のもの。ヒカキンにとってポケモンは、小学生時代に熱中し、ゲーム好きになるきっかけとなったタイトル。当時、ポケモンカードも買っており、本人曰く「ほとんどの種類のカードを持ってた気がする」という。けれども現在、それらのカードは行方知れずらしい。

　そんな思い出深いアイテムを購入すべく、訪れたのは東京・秋葉原のカードゲームショップ「晴れる屋2」。店内のショーケースには様々なポケモンカードがズラリ。その中で、ヒカキンが特に好反応を示したのは、子どもの頃、誕生日やクリスマスの時に親にお願いして買ってもらっていたという20年以上前に発売された初期のポケモンカードだった。初期カードの棚を見るなり、ヒカキンは「わ～！ この鳥肌を見てください！」と懐かしさに鳥肌を立たせ、「これよ！ 実家のどこかに眠ってるはずなんだよなぁ」と目を輝かせた。

　店頭に置かれた商品の値段はピンキリで、数百円のものもあれば数十万円のものもあった。が、「晴れる屋2」では店頭に並んでいない、より高額なアイテムも保管しているとのことで、紹介してもらうためにヒカキンは別室に案内された。そこで登場したポケカは、500万円する純金製のピカチュウカードを筆頭に、数字7桁の希少品が続いた。

　そして最も高額だったのが、トレーディングカード業界の基準「PSAグレーディング基準」においてコンディションが完璧なアイテムを示す「Gem Mint 10」の評価を下された「かいりきリザードン」のカード。「晴れる屋2」のスタッフによると、「鑑定の結果いわく世界に8枚しかない」と言い、値段はなんと1枚5000万円だった。価格を聞いたヒカキンは「えっ？ ポケカドッキリ入ってます？」と耳を疑った。

　予想外の高値だったためか、「ちょっと考えていいっすか……」と頭を抱えるヒカキン。だが、ここで引き下がるわけにはいかない。悩みに悩み抜いた末、なんと、5000万円のかいりきリザードン含む、紹介されたほぼすべてのアイテムの購入を決定したのだった。合計価格は6546万円。ヒカキンはいったんショップを後にして、アタッシュケースに7000万円の札束を詰め込んで再来店し、見初めた宝の山を現金一括購入していた。

　その後帰宅したヒカキンは、戦利品をうれしそうに鑑賞しつつ「価値がどうこうとかじゃなくて。夢です。売るつもりなんか一生ない。僕はポケモンが好きだから」と話していた。今回の動画を機に、ヒカキンのポケカ熱が小学生時代から20年以上の時を経て再燃するかも知れない。