吐き気、不安、偏頭痛……メタバースでの仕事は体に悪影響を及ぼす?

 メタやマイクロソフトは、メタバースを未来の職場環境にすべく、技術への投資を続けている。しかし、最近の実験結果は、実用するにはまだ時間がかかる可能性があることを示唆している。

Horizon Workrooms - Remote Collaboration Reimagined

 英国の科学メディア「ニュー・サイエンティスト」によると、研究チームによって現実の作業環境とVR空間での作業との効果を理解するための実験が行われた。「Quantifying The Effects of Working VR for One Week(1週間のVR作業の効果を定量化する)」と題された論文で発表された実験では、大学職員や研究者などのボランティアに、実際の作業環境を再現したVR空間で週5日勤務するように依頼。1日8時間、45分の昼休みで勤務をしてもらい、その後、現実の作業環境でも同じ時間を過ごしてもらった。参加者には「Meta Quest 2(旧:Oculus Quest 2)」を配布し、決まった仕事は与えずに1日の仕事を自分でコントロールできるようにした。

 残念なことに、参加者のうち2人は開始から数時間以内に吐き気、不安、偏頭痛を訴えて脱落した。VRヘッドセットの重さとVR空間の副作用としてよくある症状だ。

 残りの参加者は1週間の勤務を続けたが、いくつかの悪影響が報告された。現実の作業環境と比較して、参加者は平均してフラストレーションのレベルが42%増加し、眼精疲労が48%増加したと報告された。また、VR空間で過ごした1週間は、現実の環境と比較して不安を感じ、全体として幸福感が20%低下したと報告された。VR空間では物理的なメモを取ることが困難であることを強調するなど、生産性が低下していることも参加者から指摘された。

 実験を行ったドイツのコーブルク大学、英国のケンブリッジ大学、スロベニアのプリモルスカ大学、マイクロソフトの研究者は、問題の多くは技術の向上や人々が慣れることで軽減する可能性があるとしている。今回の研究の結果は小規模で参加者が少ないことから、参加者の主観的な経験に左右されることも付け加えた。

(画像=Unsplashより)

〈Source〉
https://www.newscientist.com/article/2323682-working-in-virtual-reality-for-a-week-made-people-less-productive/?utm_source=rakuten&utm_medium=affiliate&utm_campaign=2116208:Skimlinks.com&utm_content=10&ranMID=47192&ranEAID=TnL5HPStwNw&ranSiteID=TnL5HPStwNw-_ty5XW_HpdL8SV2QtxGHpw
https://www.msn.com/en-us/money/other/18-people-spent-a-week-working-in-the-metaverse-2-dropped-out-and-the-rest-felt-frustrated-and-said-their-eyes-hurt-study-finds/ar-AAYEZ7m

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