『朝顔編』も勝負の2日目に。まず午前中は、全員でオリジナルTシャツ作りに挑戦したのだが、その直前にはさら（くろがねさら）がそら（山崎蒼空）を誘って2ショット。継続メンバーとして旅に合流して間もないさらには、いまだ気になる人の目星がつかないようだが、年下で少し控えめなそらには探り探りながらもぐいぐい質問。その後、お互いに4人兄弟／姉妹の3番目という共通点などを見つけられてか、「なんとなくわかった」「意外と話せるかも」と好印象を抱いたようだ。そこからオリジナルTシャツ作りで、今度はまやと（中里真哉斗）を共同作業に誘うなど、徐々にエンジンが掛かってきたように思える。

　また、このイベントで最も輝いたのが、ゆあ（上ノ堀結愛）。りょうか（折田涼夏）との“特別な朝デート”から帰ってきた人気者のじん（松本仁）の横を勝ち取ると、「（もう告白する相手は）絞れた？」などと、質問攻めが止まらない。しかし、じんがここで、りょうかに対する想いがますます強くなっているとこぼしたことで、ゆあは彼女をライバルとしてハッキリと認識したことだろう。一方のりょうかも、じんとゆあのやりとりに目を細めて一瞥をくれるなど、“バチバチな関係性”が見え隠れする。

　だが、この場でマウントを取っているのはゆあの方。このチャンスを逃すまいと、「言っていい？ いちばん気になってるの」と、じんに対する恋心をアピールすると、「ヤキモチじゃないけど、逆にめっちゃ気になった」と、最早ヤキモチ以外の何物でもない感情に照れ隠しをする。隣のりょうかに対する宣戦布告か。じんの大本命として“朝活”を満喫したりょうかと、一撃の重さで巻き返しを図るゆあ。この三角関係のうち、ゆあはこの第3話で早くも大きな波に対峙することとなる。

　この日のグループ別行動は、男子陣によるソリレース対決でメンバー分けをすることに。ルールは、男子が気になる女子1名を指名してソリに乗せ、タイムアタックをするというシンプルなもので、1位のメンバーには指名した女子と絶景を望む湖でのヘリデートの権利が与えられる。

　ここではなんと、全4名中3名の男子がりょうかを指名。レースの挑戦順に、じんが12秒、まやとが8秒……そして、あさと（小野朝郷）が7秒を叩き出し、見事に全体1位を獲得。気になる女子を公言するという、ある種のビッグイベントに全員がやや浮き足立ったほか、普段は親しみのないソリ引きに苦戦する姿も見られたが……（決して女子の体重が重いわけではない）。

　大問題を起こしたのが、そら。実は、前述したさらとの2ショットの前に、そらは旅の出発前から慕っていた“天使”こと、もかとも話をしていたのだ。しかも、そこで明かされたのは、彼女がじんよりも自身の存在を気になっているという想い。まさかの彼女側から転がってきたのだ。そんな両思いな状態がわかった直後のソリ引きで……。

　そらが指名したのは、なんと、さら。しかも、そらの足がスタート直後からとにかく弱々しくて、ノロいのだ。この惨状に、さらは「ダイエットしとけばよかった」「さらもかわいそうだし、そらくんもかわいそう。これが地獄絵図です……」と嘆きが止まらない（最後には「最高なんだけど」と笑い飛ばしていたのが多少なりとも救いである）。最早、結果タイムすら公開されていないが、それ以上に気になるのが、なぜもかではなく、さらを選んだのか。先ほど、もかとはあれだけ仲を深めていたはずなのに。