足を怪我したアヒル、3Dプリント製の義足で再び歩行可能に

 足を怪我していたアヒルのワドルが、3Dプリンターで作成された義足により、再び2本足で歩くことが可能となった。本ニュースを紹介した動画は、National Geographic Wildの公式YouTubeに公開されている。

 技師の男性は、まずワドルの脚を型取りレンダリングを作成、それを3Dプリンターに送信し、義足を完成させた。さっそくはめてみると、義足はワドルの体にぴったりとフィットし、男性も「完璧だ」と満足げな様子。

Nat Geo WILD YouTubeより
Nat Geo WILD YouTubeより
Nat Geo WILD YouTubeより
Nat Geo WILD YouTubeより

 装着してすぐは違和感があったのか、片足を上げて戸惑っていたが、しばらくすると義足を床へつけ、ついには2本の足でよちよちと歩き始めた。これを見た飼い主の男性は、「歩いてる!」と歓声を上げ、技師の男性とともに目に涙を浮かべてよろこび合った。そして「飼い主は動物たちが(障害で)苦労しているのを見て、自分にできることは何もないと感じてしまう。それは本当につらいこと。でもデリック(技師)は、その状況を大きく変えてくれた」と語っている。

Nat Geo WILD YouTubeより
Nat Geo WILD YouTubeより
Nat Geo WILD YouTubeより
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 技師の男性も「ここに来るすべての鳥たちにこの技術を使うつもりだ。ワドルはイノベーターであり、パイオニアだね」と述べた。この動画のコメント欄には、「動画を2回も見た。感動して泣いた」「とてもかわいいウォーキングだ」といった声が寄せられている。

 これまで義足の製作には、時間的、経済的に大きな負担を要していた。しかし3Dプリント技術の向上によって、大幅なコスト削減が実現し、義足の“民主化”が急速に進んでいる。ハンディキャップを負った動物たちへの有力な選択肢となるだろう。

(画像=Nat Geo WILD YouTubeより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=dP3Kizf-Zqg

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