「コロナ禍を経験して『あぐらをかいていてはダメ』と感じた」

――年齢を重ねる中で、芸能活動への思いやスタンスに変化はありますか？

ソニン： 年齢もそうですが、コロナ禍を経験して“今のままで生きていける”って思っちゃダメだな、あぐらをかいていてはダメだなとあらためて感じました。時代は変化していくし、何が起こるかわからないなかで、自分が望んでいない変化も味方につけられるくらいの心構えが必要なんだって。そういう意味で、「芸術・エンタメ」に固執するのではなく、今回のフォトブックもそうですが、「健康」という新しい領域にチャレンジしていくのもありだし、長年自分が実践し続けてきたライフスタイルがお仕事につながっていけばいいなと考えています。

――「エンタメ」のお仕事と「健康」関連のお仕事の融合も考えていますか？

ソニン：そうですね。エンタメとヘルスケアを合わせたコーチのような存在が、今後日本でも必要になってくると思うんです。海外の舞台では、食事や健康状態を管理してくれる人をつけたりするのが常識としてありますが、日本では各自で管理するのが通常。健康への意識や取り組みがパフォーマンスにも影響してくると私は実感しているので、そんなポジションが日本でも浸透すればいいなと思っています。

――そうした情報発信の場としても、YouTubeチャンネルに注目したいと思います。今後動画を通じて表現したいことがあれば教えてください。

ソニン： YouTubeはバズを起こしたいのか、人の役に立つ発信をするのか、どこに目的を置くかによって表現することも異なってくると思うんです。そのなかで、私はやっぱり、人のためや楽しみになるような発信ができればいいなと思っていて。これまでだったら考えられなかった「舞台の生配信」もコロナ禍で取り入れられるようになったり、エンタメ界も今後色々変わっていくと思うので、いまの形だけに執着せず、自由にやっていけたらいいなと思います。

　ただ、一方で舞台に関しては“リアル・生が一番だよね”という気持ちや情熱は変わらないです。対面で会話して、生の空間で感情を共有するという醍醐味はいま、失われてしまっていますが、 その感覚を共有できる舞台は、形が代わってもなくなることはないと思いますし、状況が一刻も良くなることを祈りながら、プライドを持ち続けていきたいですね。

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　何事にもストイックに取り組むアーティスト・俳優というイメージはそのままに、実際にお話を伺ったソニンさんにはそこに加えて“軽やかさ”まで感じられた。何か1つを極めているからこその揺るがぬ芯を持ち合わせつつ、時代の変化を敏感にキャッチするアンテナを張り巡らせながら、何かに固執し過ぎずに、いつでも興味を持ったことを学び続けられる姿勢に、現代女性のロールモデル的な側面を目の当たりにした。エンタメとヘルスケアの融合の話は、NY留学を経験し今もトップ舞台俳優の座をひた走る彼女だからこその気づき・視点に他ならないだろう。今後もどんな顔を見せてくれるのか、引き続きソニンさんは“気になる存在”だ。

■イベント・公演情報
『「ソニンの美・ヴィーガン」発売記念イベント』
7月17日（土）開催
場所：SHIBUYA TSUTAYA
詳細：https://zasshi.tv/products/9105/

『ミュージカル「17 AGAIN」』
5月16日（日）より東京建物Brillia HALLにて上演
※地方公演あり
公式HP：https://horipro-stage.jp/stage/17again2021/

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