福岡でUber Eatsよりも支持されているサービス「DiDi food」とは? フードデリバリー業界はソフトバンクの一強なるか
日本国内ではUber Eatsや出前館、Menuなどが熾烈な争いを繰り広げているフードデリバリー業界。各種サービスが、手数料や初回割引などさまざまな点で競り合いを続けており、消費者としては、どれが一番自分にフィットするかを使い比べる日々だろう。
先日、フードデリバリーに関するこのツイートがTwitter上で話題になった。
その他SNSでも、西日本地域のいくつかの地域では「DiDi food」というサービスがフードデリバリーの覇権を握っているという声が散見される。しかし、東日本地域に居住している人たちにとっては耳慣れないサービスであるに違いない。一体、「DiDi food」とはどんなサービスなのか。
「DiDi food」とは、タクシーの手配や自転車シェアリングなどの幅広いサービスを提供している中国の大手ライドシェア企業“滴滴出行(DiDi)”が、グループ会社の「DiDiフードジャパン」を通して日本で展開しているフードデリバリー事業である。
DiDiは今日、タクシー文化の根付く中国において、Uberを押さえ込んでライドシェア企業争いを制していると言われており、2016年8月1日にはDiDiがUberの中国事業を350億ドルで買収している。「DiDiフードジャパン」は、2018年にDiDiとソフトバンクが合併会社として「DiDiモビリティジャパン」を設立した際、DiDiの日本でのフードデリバリーサービスの展開が持ち上がって設立されたという。
「ソフトバンク・ホークスは福岡だから、福岡でDiDi foodが流行っているのだろう」という声もあったが、実はDiDi foodが最初にサービスを開始したのは大阪であった。現在展開している西日本地域では、Web広告よりも、看板など街での広告が盛んに展開されているという。“西日本でDiDi foodが流行している原因”として確かなものは、筆者が調べた限りではこの程度しか見つけられなかった。