一方、ふゆみとえまはクルージングに到着。前日にもツーショットをしている2人だが、以前よりも相手を意識してのことだろう。ふゆみは序盤から「濃い恋愛とかしたことないんだ？」など、えまに対して2人きりだからこそ聞ける深い質問を投げかける。彼女も「よくわかんない、恋愛って何だろう」と真摯に答えるなど、お互いの本音を引き出す有意義な時間を過ごしていた。

　また、船上ではまったりと釣りを楽しむひと時も。一見すると地味なイベントだが、実はお互いに近い距離感で会話を楽しめるなど、意外にも恋を生み出す隠れた鉄板シチュエーションなのだ。ここでは、「先に釣れた方が相手に“お願い”をひとつ言える」と約束しつつも、ふゆみが勝負に勝った際には、「何か（やりたいこと）ないの？」と、えまの方に尋ねてしまう天然ぶりが炸裂。結果的に、相手のいいところを言い合うゲームを楽しんだわけだが、肝心なのはここから。

　なんと、あの“女々しい”と言われていたふゆみが勇気を振り絞り、「前々回とか前回とか、みんな、まだ好きかわからないけど手とか繋いでたよね？」「そういうドキドキをしたら、気持ちって揺らぐっていうか、変わると思う？」と、えまと手を繋ぎたいというピュアな想いを遠回しに告白したのだ。その言葉に、えまも「ええの？」と呟きながら、ぎゅっと手を包み込み合う。照れ屋な2人の心がそっと通い合う瞬間だった。

　人によって印象は違うかもしれないが、ふゆみは迷いを抱きながらも、自身の心を以前よりも一歩先へと導く決断を、勇気ある行動で示してくれた。『今日好き』を通して、彼の確かな成長が切り取られた貴重な瞬間だろう。そんなもどかしい想いこそ、まさに青春で、まさに“胸キュン”だ。船が港に帰る前には、えまも「どっかにえまのことも、頭に入れててほしいな」と、自身の好意をしっかりと言葉で伝える。ふゆみは、この日の夜にまだ別のメンバーと話をしてみたいそうだが、えまの想いはもうすでに固まっているのかもしれない。

　次週のオンエアでは、きょうへいとすずのパラセーリングデートを目撃できるかと思われる。パラセーリングといえば、思い出すのは『グアム編』で生まれた“せなかれ”カップル。きょうへいとすずも、彼らに続く幸せなゴールを迎えるのだろうか。そんな期待感を胸に、来たる第4話を楽しみに待っていよう。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter：@kota_ichijo

■番組概要
『今日、好きになりました。夏空編』
放送日時：毎週月曜　夜10時～夜11時
放送チャンネル：AbemaSPECIAL
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