『テラスハウス』東京編・第39話ーー修羅場を経て、“洋さん”の遺志を継ぐ新メンバー登場

 そして、「お酒が飲みたい気分」という玲生の提案で、鍋を囲んだ飲み会が始まった。話の流れで好きなタイプを聞かれた玲生だが、特にないと返答。すかさず花が「どうする? 夢だったら」とからかうも、俊幸は「夢だったら? いや、面白いじゃん」と余裕そうな素振りを見せる。それには花も「彼氏? 彼氏面じゃん、ヤバッ」と突っ込み、まだ付きあってもいないのにと一同が爆笑。間もなく夢が帰ってくると玲生がすかさず席を立ち、夢のためのワイングラスを出してくる。グラスを洗いなおしているふたりの姿を気にする俊幸は、皆と盛り上がっているふりをしつつも横目でチラチラと観察する。玲生はその後もビビのために水を用意したりと、気配りをみせた。

 飲み会を終えたビビ、花、夢が女子部屋に集まると、玲生の話題で持ちきりに。「サーフィンやってる人、セクシーだよね」と花が言えば、ビビも「玲生、もう大好き、めちゃくちゃ好きになった」と宣言。花によれば、「玲生は“オス味がすごい”が俊幸の場合は“男らしさが丸出し”」なのだとか。社長とはどうなのかと花に問われ「押しに弱いからさ基本、だから気になってるっていう感じではあるかもしれない」と答える夢。だが、「玲生くんも(社長同様)イケイケドンドンだったらどうすんの?」と確かめられると「いやあ……イケイケドンドンだったら……ちょっと考えちゃうね」とまんざらでもなさそうな様子を見せた。

 時計の針が夜中の12時を回った頃、突然、部屋が暗くなり「ハッピーバースデートゥーユー」の大合唱と共に、ロウソクのついたバースデーケーキが運ばれてくる。この日は、志遠の23歳の誕生日だった。自分が入居した時には玲生のような歓迎会はなかったと話していた志遠は、この思いがけないサプライズに顔をほころばせる。花にケーキを思いっきり押し付けられて顔を生クリームまみれにされながら「でもうれしいわ、こういうことができて」と満足そうな志遠であった。

 この誕生会では、俊幸を挟んで両サイドに玲生と夢が座る形となっていた。玲生の飲んでいるワインに興味を示した夢が、俊幸の目の前で玲生のグラスを受け取って口に運ぶ。すると俊幸もすかさず夢のグラスに手を伸ばし、飲み干してみせるという“小さな攻防戦”が密かに繰り広げられた。

 本編終盤、屋上のテーブルにグラスが2脚用意される画が映し出され、玲生が「洋介、乾杯」と、そこに居ない相手にグラスを傾ける。すると偶然、やってきた花が、不思議そうにする。玲生が誰かの鍵を差し出して見せると、「えっ、洋さん?」と驚きの表情をみせる。それはかつてテラスハウスの住人だった“洋さん”こと今井洋介のもの。洋介は玲生の大切な友達だったが、心筋梗塞のため31歳の若さで急逝していた。テラスハウスに出ることを後押ししてくれた彼のために、乾杯をしていた玲生は、「先に何か……星になっちゃったから」と寂しそうに微笑んだ。時々、洋介が近くにいるような気がすると打ち明ける玲生。その日、ふたりは屋上で洋介の思い出を共有した。

 かつての友人に背中を押されたことをきっかけに入居してきた玲生。ここで熱いものを作っていきたいと語る彼が、テラスハウスに新たな風を持ち込むか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

関連記事