イーロン・マスク、『Cybertruck』発表会の“窓ガラス破壊”に言及「鉄球を投げてからドアをハンマーで…」
Teslaは11月21日、米国カリフォルニア州で、新型電気ピックアップトラック『Cybertruck』を披露した。甲殻類のような外骨格型のボディが特徴的で、防弾仕様になっている。
発表会場に颯爽と登場したTeslaのイーロン・マスクCEOとデザイナーのフォンホルツハウゼン氏。どれだけ頑丈かを実演するために、鉄球を窓ガラスに投げつけると、見事にクモの巣状の亀裂が走った。同デザイナーは「強すぎたかな」といって、もう1枚の窓ガラスに軽めに投げても、やはり、しっかり割れてしまった。マスク氏は笑顔で「貫通は、しなかった」とフォローした。
「Tesla株下落」も、話題呼び「予約殺到」の逆転現象
この“事故”を受けて翌日、Teslaの株価は6%以上、下落した。イーロン・マスク氏は、以前にもエイプリルフールで「Tesla全面破綻」を発表し、株価の大暴落を招いたことがある。
米国では、飲料メーカーの缶といった大して強度が必要のない商品に、物を投げて実演する動画がSNSにアップされ、完全に“ネタ”にされている(参考:https://www.cnbc.com/2019/11/28/elon-musks-cybertruck-is-being-trolled-by-brands-on-twitter.html)。
この反響もあってか、『Cybertruck』には予約が殺到しており、マスク氏は11月24日には、得意げに「予約25万台突破」をツイート。何とも破天荒なマスク氏らしい展開だ。
鉄球で窓割れた理由
マスク氏は、『Cybertruck』の窓ガラスが壊れた理由についても説明。「ハンマーのドアへの衝撃で、ガラスのベース部分が割れたため、鉄球を跳ね返すことが出来なかった。鉄球を窓に投げてから、ドアをハンマーで叩くべきだった。次はそうするよ」
マスク氏は、また特徴的なボディのデザインについても言及している。「『Cybertruck』が平べったいのは、超硬30Xスチールでは、プレス機が壊れてしまうから。曲げるのさえ大変」とのことだ。
車は通常、フレームが内側にあり、近頃は流線型のデザインが主流になってきているが、『Cybertruck』は外側にあり全く異なる。この構造が、デザインに大きく影響を与えているようだ。