空飛ぶ車からAI接客まで 『東京モーターショー2019』で示された“ワクワクする未来”

 『第46回東京モーターショー2019』が本日10月24日、東京ビッグサイト/お台場周辺エリアにて開幕。25日より一般公開される。

 今年の『東京モーターショー』のテーマは、「OPEN FUTURE」。業界を越えて世界8カ国、総勢187企業・団体が参加し、オールインダストリーで「クルマ・バイクのワクワクドキドキ」から、「未来の暮らし」「未来の街」まで領域を広げ、未来のモビリティ社会の展望が明かされる。

 また、従来の有明エリアに加え、新たに青海エリア、この2つのエリアを繋ぐOPEN ROADを含め、モビリティテーマパークとして過去最大規模の面積で展開。中でも、注目したいのは通信・電機大手をはじめとする約60社の企業・団体の最新技術が集結した「FUTURE EXPO」だ。MEGA WEBの空間すべてを使った90を超えるコンテンツで、未来を体験することができる。

 「FUTURE EXPO」では、「入国」「移動体験」「都市」「スポーツ」「地方観光」「未来のエネルギー」と大きく分けて6つにカテゴライズされたコンテンツが待っている。未来の日本をイメージに展示されたエリアでは、お笑い芸人が扮する3体のバーチャルキャラクターがお出迎え。猫のバーチャルキャラクターは写真を撮ろうとする筆者に、「いっぱい写真撮ってくれよな!」と声をかけてくれた。



 セコム、AGC、ディー・エヌ・エー、NTTドコモの4社が開発した「バーチャル警備システム」は、こちらが接近したことを感知すると、常に敬礼を続けた。これは、AIを活用した画像認識技術や音声合成技術、さらに次世代通信規格5Gなどを組み合わせたセキュリティシステムで、各種センサーを搭載するミラーディスプレイに表示された等身大の3Dキャラが、建物内の受付業務や警戒監視を行なうもの。会社の受付ロビーなどへの設置を想定し、2020年春の商用化を目指しているという。


 「移動体験」のエリアに入り一番に目に飛び込んできたのは、NECが開発した「空飛ぶクルマ」試作機。「今よりもっと自由に空を移動するために。」と掲げられたこの機体は、今年8月に浮上実験に成功した空の移動革命を感じさせるクルマだ。


 あたらしい都市のカタチが提示されている「都市」では、完全自動運転車や電気自動車など、多種多様な車が並んでいた。世界初展示となる新型エアモビリティの実機・XTURISMOは、大人1名を乗せて飛行可能なホバーバイク。エリアの中央に堂々と鎮座していたトヨタのコンセプトカー「LQ」は、AIやレベル4の自動運転機能を搭載しており、2020年6月には、東京都内の公道をLQが走る試乗体験ツアー「トヨタ YUIプロジェクトTOURS 2020」を開始する。オリンピック聖火リレーの隊列車両やマラソン競技などの先導車としても数台が導入される予定だ。


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