Twitterは“魂を食らう怪物”か? デスクトップ版一新&通信障害の裏側で起こったこと

Twitterは“魂を食らう怪物”

 新デザインが発表される数日前の11日、Twitterが一時使えなくなるという不具合が世界各地で起こった。この一件に関して、US版『Engadget』で活躍するライターのRoberto Baldwin氏は興味深い記事を投稿した。

 同氏は1日に何十回もタイムラインをリフレッシュして閲覧しているTwitterヘビーユーザなのだが、最近では不愉快なツイートや偏見に満ちたコメントを見ると怒りを覚えたり憂うつな気分になっていた。同氏にとって、Twitterはもはや「魂を食らう怪物」と化していたのだ。それでも、同氏はTwitterを使うことを止められなかった。

 そんな折に、Twitterの不具合が起こった。その時、同氏が考えたことは「Twitterをもう止めよう、このアプリから逃げ出そう」ということであった。この感情はTwitterの不具合に怒りを感じたから沸き起こったものではないだろう。むしろ怪物から逃げ出す絶好の機会が不意に訪れたことによって、期せずして生じた思いだろう。もっとも、Twitterの復旧後、同氏はすぐに自分が思ったことをツイートしたのだが。

 TwitterをはじめとしたSNSは、ユーザが夢中になるように絶えず進化している。しかし、SNSに夢中になることが幸福なことかと問われたら、直ちにイエスとは答えらないだろう。案外、ときどきSNSの使用を止めるくらいがちょうどいいのかも知れない。

サムネイル画像出典:US版Twitter公式ブログ「Introducing a new Twitter.com」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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