7人組の人気YouTuberグループ・フィッシャーズと、国民的コミック『ONE PIECE』のコラボ漫画として話題を呼んでいる『Fischer’s × ONE PIECE　７つなぎの大秘宝』。そのコミック第1弾が本日7月4日、集英社より発売された。

　昨年8月より『最強ジャンプ』にて連載中の本作。『ONE PIECE』の世界に巻き込まれてしまったメンバーたちが、持ち前のスキルと”ONE PIECE知識”を活かして、ばらばらになったメンバーを探しながら、“未来の海賊王”＝ルフィに会うため冒険に出る、というストーリーだ。原作のストーリーをなぞりつつ、名シーンのオマージュあり、「メントスコーラ砲」をはじめとするYouTuberネタあり、コラボマンガとして驚くほど作り込まれている。フィッシャーズとともに原作の世界とエピソードを追体験する、という感覚があり、「自分があの世界に飛び込んだらどうなるか」という想像を広げるのも楽しい。

　また、マンガとしてデフォルメされると、フィッシャーズがあらためて7人7様の個性派集団だということがよくわかる。

　ルフィと同様に好奇心旺盛＆身体能力が高いシルクロードを始め、何事にも動じず、冷静すぎてむしろツッコミを受けるモトキ、“ふざけTシャツ”のバリエーションも含めて場を和ませるンダホ。そして、実はぶっ飛んでいる部分が楽しく表現され、「ペケペケの実」の能力者として登場するぺけたんに、「電伝虫」を改造するなど、機材マスターとしての力をいかんなく発揮＆顔芸も見せるマサイ、ダンサーらしいポーズを見せつつ、シルクとともに動画さながらの手探りクッキングに挑戦するザカオに、会社員としての経験と、対戦ゲームの上手さ（ゲムゲムの実）で個性を爆発させるダーマ。どのメンバーもキャラクターが立っていて、かつ作品中での立ち居振る舞いに違和感がないのがスゴい。