『劇場版 FFXIV 光のお父さん』吉Pが“オメガ零式4層ぶち抜きツアー”繰り広げた先行試写会レポ

 人気ゲーム『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)』を題材にした映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が、6月21日より全国劇場で公開される。

 その公開に先駆けた6月16日、東京・日比谷では同作に関連するイベント『「劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」+出張吉P散歩in日比谷』が行われた。

 今回はイベントの様子と、『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)』の大型アップデートについて記していきたい。

FF14がつないだ絆の物語

 本作品の原作は、マイディー氏によるブログ『一撃確殺SS日記』で、『FF14』プレイヤーの同氏が「60歳を超える父親に『FF14』をプレイしてもらい、自分は正体を隠し、フレンドとして共に冒険を続け、最終的に息子である事を打ち明ける」という連載『光のお父さん』を元にしたもの。原作となったブログは現在も閲覧可能なので、そちらを読んでから映画を観るとさらに作品を楽しめるだろう。

 また、今回の映画化には、ゲームの開発元であるスクウェア・エニックスが全面協力。ドラマ化された時は一般公開されているサーバーでのゲリラ撮影だったが、今回は同社が専用サーバーを提供し、撮影が行われた。

 さらに、ゲームパートについては作者本人やスタッフ、当時の仲間たちがキャラクターを操作するといった徹底っぷりだ。熟練したプレイヤーが操作するので、キャラの動きにもリアリティがあった。

今度実家に帰ったら少し話してみよう

 「事件の犯人がゲームを持っていた」というだけで大々的に報じられり、ゲームによって学業が疎かになると警鐘が鳴らされたりと、ゲーム人口は増加しているものの、いまだネガティブな報道は後を絶たない。

 だが『光のお父さん』はそんなゲームで結ばれる絆もあるということを表現できている映画だ。両親との関係は人それぞれであるが、今まで話さなかった父と一緒にゲーム内で冒険するのも親孝行といえるだろう。この映画は、そんな新たな形での家族の絆を感じさせてくれる。ゲームをどう遊ぶか、そこから何を受け取り、人に何を与えられるかは、プレイヤー次第なのだ。

吉田Pが『FF14』に降り立つ「吉P散歩 in 日比谷」

 劇場版の先行試写会の後は『FF14』のお父さん的存在であり、プレイヤーからは「吉P」と呼ばれるスクウェア・エニックスの吉田直樹氏が登場。「映画館の巨大なスクリーンで『FF14』がしたかった」と吉田プロデューサーの要望で話が進められたらしいが、実際はスクリーンで見たのは劇場で先行試写会を見た観客たちで、吉田プロデューサーはノートPCの画面を見てプレイすることとなった。

 吉P散歩の様子はネットにもリアルタイム配信され、生放送を見ているプレイヤーたちが続々と吉田プロデューサーの操作するキャラの近くに集まっていた。「ユルく」がコンセプトな吉P散歩だが、受注したクエストは高難易度レイドバトルの「次元の狭間オメガ」のデルタ、シグマ、アルファの零式、第4層ぶち抜きツアーという、とても「ユルい」とは言い難い内容だった。

 吉田プロデューサーは「久々で攻撃パターンを覚えていない」と言いつつもデルタ、シグマを無事撃破。時間の都合でアルファは前半までとなってしまったが、映画館の巨大なスクリーンと音響でプレイする『FF14』は格別だった。

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