IFPIが2018年の世界音楽市場売上を発表 各国の音楽配信マーケットの変化に迫る

 ラテンアメリカ、中国、韓国は、ストリーミング普及を音楽業界が予見して準備してきたことで、成果が徐々に数字に表れてきたとのこと。また、同氏はIFPIの調査結果から今後の世界音楽シーンの変化について次のように語る。

「これまでは英語詞の楽曲が世界的な人気になる傾向にありました。しかし、昨年からは様々な言語の楽曲が人気を集めています。その影響は、BTSやJ Balvinなどにも顕著に表れています。ストリーミングによって世界同時に音源が配信されるようになったので、今後はコミュニティなどを飛び越えて、メジャーのメインストリームで活躍するアーティストは増えていくでしょう」

 フィジカルまたはストリーミングのどちらに目を向けるのか。それによって、2018年は各国におけるプロモーションの変化が顕著に表れてきた。ストリーミングが普及した現在、音楽業界を活性化させるには、体制の見直しは避けられない。迅速にその見直しを図った国とそうでない国とでは、市場の成長性において差が生まれるはずだ。

(文=北村奈都樹)

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