日向坂46“キュンキュンダンス”、なぜ『TikTok』で大きな話題に? CRE8BOYの振付などから読み解く
振付を担当したのは、振付ユニット・CRE8BOY。『FNS歌謡祭2017』(フジテレビ)で平井堅「ノンフィクション」に欅坂46 平手友梨奈がコラボレーションした際の振付を筆頭に、AKB48グループや坂道シリーズなど、多くの振付を手がけてきた。中でも一つの代表作と言えるのが、NMB48が2017年にリリースした「ワロタピーポー」だろう。両手で「W」を表現した通称「ワロタポーズ」は、「踊ってみた」としてYouTubeを中心に大きなバズを起こした。NMB48の山本彩加は当時のことをインタビューで「『ワロタピーポー』は、若い学生や女の子にも受けがすごく良くて、学校でも『ワロタ』をみんなが知っているくらいに、MVも振り付けも話題になっていたんです」と語っている(参考:NMB48 山本彩加&梅山恋和&上西怜が語る、5期生の決意「グループの顔になれるように」)。
古くは、1999年のモーニング娘。「LOVEマシーン」から、2014年のAKB48「恋するフォーチュンクッキー」、2016年の星野源「恋」、2018年のDA PUMP「U. S. A.」と大ヒット楽曲の多くには真似したくなるユニークなダンスがあった。昨年の「U. S. A.」はTikTokでの拡散もブームを後押ししたわけだが、今後、日向坂46の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)といった音楽番組への出演が増加していけば、「キュン」のさらなる広がりも見込めるだろう。また、現在は「キュン」のみの投稿であるが、今後「言いなり選手権」や「こっちを見て」、「全力顔」といったTikTok定番ポーズで、日向坂46メンバーのアイドル力がフルに発揮されるのかどうか、といったところにも期待したい。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter