ソフトバンク通信障害で考える“連絡手段”の備え 不測の事態に対応するために必要なことは?
12月6日、ソフトバンク・ワイモバイルの携帯電話など広い範囲で通信障害が起こった。緊急呼び出しを含む全ての通信が遮断され、障害は4時間半にもわたる大規模なものとなってしまった。生活必需品となっているスマートフォンが通信できない状態になると、社会から孤立したような感覚に襲われる人もいるだろう。幸い、筆者はワイモバイル回線のほか、NTTドコモの回線と別で契約していたため、今回の通信障害とはほぼ無縁だった。再びこのような通信障害が起きたときのために備えておくべきこと、また通信障害に連絡を取る方法を紹介していく。
基本的には「格安SIM」などを契約して代替の連絡手段を用意する。「公衆無線LAN」や「キャリアWi-Fi」の場所や接続の仕方をあらかじめ覚えておく。この2つが重要になってくる。
余裕があれば格安SIMを契約
日本の主要携帯キャリアはNTTドコモ、ソフトバンク、KDDI auの3キャリアだ。通信障害時のリスクを分散させるためにも、他キャリアの回線を少なくとも1つは契約しておきたい。今となっては「格安SIM」と呼ばれる低価格帯の通信回線も契約できる。格安SIMの大半はNTTドコモの回線を借り受けているため、メインのスマートフォンがNTTドコモの場合、サブで契約する回線はNTTドコモ以外の回線を用意しておこう。安くて月々500円から契約可能だ。スマートフォン代金を含むとおおよそ1,500円くらいだろう。
au回線の格安SIM
UQ mobile / mineo / IIJmio / BIGLOBE mobile / 楽天モバイル
ソフトバンク回線の格安SIM(一部)
LINEモバイル / nuroモバイル / U-mobile / ロケットモバイル / H.I.S モバイル / ワイモバイル
ドコモ回線の格安SIM(一部)
LINEモバイル / IIJmio / mineo / 楽天モバイル / DMMモバイル / NifMo
格安SIMには通話プランとデータ通信プランの2つが用意されている。通話プランはその名の通り、電話もできるプランだ。データ通信プランはインターネットのみに接続可能で電話はできないがLINEやSNS、インターネット検索など電話(SMS含む)以外のことは全てできる。月あたりの料金が安いのはデータ通信プランとなる。
ただし、実際は契約が難しかったり、格安SIMに対する知識が少し必要でハードルが高いといった問題もあるため、この後紹介する「Wi-Fi」の活用方法を視野に入れてみると良いだろう。
キャリアが用意するWi-Fiスポットの活用
キャリアが用意している「Wi-Fiスポット」を普段から活用しているユーザーはどれくらいいるのかわからないが、実はキャリアが用意したこのWi-Fiスポットは回線を契約しているユーザーなら基本的に無料で利用できる。例えばNTTドコモでは「0001docomo」や「0000docomo」と呼ばれるWi-Fiスポットを全国15万箇所以上に設置している。NTTドコモのユーザーは無料で利用できる。
NTTドコモ Wi-Fi
対象:ドコモとの回線契約がある場合は無料 / Wi-Fi単体契約は300円
au KDDI
対象:一部除いたauユーザーは無料
ソフトバンク / ワイモバイル
対象:一部除いたソフトバンク、ワイモバイルユーザーは無料
設置場所はコンビニやカフェ、地下鉄やレストランなどで、多くの施設、店舗で利用できる。自分の職場や自宅付近のスポットを記録しておくのも手だ。