Instagram、アカウント認証を含むセキュリティ強化策を発表 ユーザ保護の姿勢がより鮮明に

Facebookも信頼回復に奔走

 今回発表されたInstagramの施策は、ユーザのさらなる信頼を獲得することが目的であることは明白だ。こうしたユーザのさらなる信頼を獲得する施策は、Instagramの親会社であるFacebookでも活発に行われている。

 例えば、23日、同社はFacebook上で公開されていた診断アプリ「myPersonality」を削除したことを発表した。削除理由は「研究者や企業に十分な保護管理なしで情報を提供したことが明らかになったから」としている。

 また、14日にはヘイトスピーチやヌード写真等の利用規約に反したコンテンツをチェックするコンテンツレビュアーの実態について発表している。同社がこの職種に関して公表を控えていたのは、今年4月にYouTube本社において銃撃事件が起きたことで、コンテンツレビュアーが悪意あるユーザからの危害にあう可能性があることが明らかになったから、と説明している。しかし、同職種に関する問い合わせが多かったことから、その実態の発表に踏み切ったのだ。この発表によって、同社は「不適切なコンテンツ」の判断シプロセスに関して、ユーザと情報共有したことになる。

 FacebookやInstagramのような巨大コミュニティを抱えるSNSは、その社会的影響力から常にごく一部の悪意あるユーザの攻撃対象となっている。大多数の善良なユーザを守るための戦いは、今後も続くだろう。

トップ画像出典:Instagramインフォセンター記事「New Tools to Help Keep Instagram Safe」より抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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