主人公の声優を務める花江夏樹の演技にも、今作ならではの注目ポイントがあると、杉本氏は続ける。

「今作の主人公・佐々木琲世の心の中には、前作の主人公である金木研がいるのですが、どちらも花江夏樹さんが一人二役のような形で声優を務めています。その演じ分けが非常に巧みで、明るくさやわかな琲世の声と、暗いトーンの金木の声のギャップに、花江さんの実力を感じます。声優ファンにとっては、たまらないポイントとなりそうです」

　studioぴえろが制作を務め、その高いクオリティから多くのファンを得ている同シリーズ。アニメ作品ならではの表現に着目すると、さらに奥深く楽しめそうだ。

（文＝松田広宣）