市川実日子、『LOST10』小栗旬の意外な素顔を明かす 「“覇王”みたいな空気がある」
横浜流星主演のTBS系金曜ドラマ『LOST10』で小栗旬演じる直の妻・あかねを演じる市川実日子のインタビューコメントが公開された。
本作は、『Nのために』(TBS系)、『最愛』(TBS系)、『下剋上球児』(TBS系)などを手がけてきた脚本家の奥寺佐渡子、監督の塚原あゆ子、プロデューサーの新井順子が再集結して贈る完全オリジナルのヒューマンサスペンス。北海道の壮大な大地を舞台に、登山ツアー中に起きた遭難事故“支樺岳事件”をきっかけに、複数の物語が絡み合っていく展開が描かれる。
消えた生存者を追うため東京へ向かった小駒(横浜流星)と直(小栗旬)。手がかりを求めて訪れた直の家でふたりの前に現れたのが、市川演じる直の妻・あかねだ。
市川は脚本を読んだ際の印象について「『すべてを疑え』というセリフがありましたが、読み進めると、本当にどんどんみんな怪しく思えて来て」と振り返り、「『次!』みたいな感じで脚本を読む手が止まりませんでした」と語っている。
また、『DCU』(TBS系)以来の共演となる横浜については「変わっていなくて、アドリブからもう優しい」「どこか昭和っぽい真っすぐさを感じる」とコメント。初めて夫婦役で共演する小栗旬については「覇王みたいな空気があるじゃないですか(笑)。だけど、今回、本来のかわいらしい感じが垣間見えた」と述べている。
さらに、塚原あゆ子監督との役作りについては「1個1個相談しました」と語り、現場の雰囲気について「『分からない』と言える現場って、すごくないですか。みんなが同じ地図を持って、『こっちに行ったらいいんじゃないか』と、作品に向かっている感じがして、すごく温かいなと思いました」とチームの温かさを明かしている。
市川実日子(あかね役)コメント
脚本を読んだ時の感想
脚本に「すべてを疑え」というセリフがありましたが、読み進めると、本当にどんどんみんな怪しく思えて来て。第1話の終わりで事故から事件に変わったことで、続きの第2話を早く読みたくなって、その後も「次!」みたいな感じで脚本を読む手が止まりませんでした。警察官と保険調査員がバディを組むという、初めはお互い情報を言えない関係性で、それでも協力しなければならないことが生まれていく。そこも面白かったです。
奥寺佐渡子が執筆した脚本について
出演のお返事をしてしばらく経った頃、BS-TBSで『最愛』が再放送されていることに、第4話くらいのタイミングで気づいたんです。放送当時も見ていたのですが、気になったので録画をして見始めたら…、以前見たことをすっかり忘れてしまうくらい、すごく面白かったんです(笑)。
それで、途中で『あれ、(脚本が)奥寺さん?』と気づいて、『そうだ、(プロデューサーは)新井順子さんだ』と、逆にそこからつながっていったんです。
本当に毎週楽しみで、続きが気になってDVD買おうかなと思うくらい夢中になっていて。でも、再放送だけど、次回までの1週間を待つという時間がすごくいいなとも思って。そして途中で「『LOST10』はこのチームなのか!」と気づいたんです。だから、余計に自分の中で震えるところがあるというか。これからご一緒するチームの作品を、視聴者としてこんなに心を動かされながら楽しみにしている面白さを感じつつ、緊張感も生まれました。
実際に『LOST10』の脚本を読んで、「余白があって、読む人によって想像が変わってきそうな本だな」と感じました。ト書き(セリフ以外の登場人物の動作や情景のこと)での説明も少ない気がしていて、きっと塚原さんや撮影現場を信じている脚本なのかなという勝手な想像をしています。
主演の横浜流星との共演について
流星くんと久しぶりにお会いできてうれしかったです。『DCU』以降もたくさんの作品に出演されていますが、変わっていなくて、アドリブからもう優しい。塚原さんとも「小駒、優しいね」と話しているのですが、きっと流星くん自身が優しいから(役にも)出てくるんだろうなと思っています。
安心するんですよね。「なんで安心するんだろう」と考えると、どこか昭和っぽい真っすぐさを感じるんですよね。良い意味の昭和っぽさです(笑)。空手をされていたからなのかな(笑)。
受け止めてくれる印象も
そうですね。全部キャッチしてくれるんです。私の独り言にまで、「そうっすよね」って。流星くんも「悩んでいます」とは言わないけれど、合間もずっと探っている。考えているし、ちょっと話したりすると、「そうなんですよね」って。みんな悩んでいるんですよね。
小栗旬との夫婦役について
多分、小栗くんが(夫婦の雰囲気がでるような)そういう環境を作ってくれています。彼がいてのあかねですよね。脚本から想像していた以上に、直とあかねって、ざらざらっとした関係だなと撮影をしながら感じていて。こうなるまでに実はいろいろなことがあったということを表現するのが難しいですよね。
塚原さんが、小栗くんと私それぞれに、直夫妻のここ数年や現在の温度感を「結構だと思いますよ」と話してくださって、夫婦像の道筋が見えた感じがします。
これまでの共演作とも異なる印象に
小栗くんとは、彼が20歳ぐらいの時に舞台でご一緒しています。それが私の初めての舞台だったんですけど、その時のことを今回、撮影の合間に初めて話せています。
その後も映画などでご一緒しているのですが、なぜか毎回、お互い深刻な状況の時の役が多くて(笑)。撮影の合間に会話を楽しむというような感じではなかったんです。
でも今回は、直という役の柔らかい、軽やかな感じもあって。初めていろいろとお話しできて、すごくうれしいです。
小栗くんって、覇王みたいな空気があるじゃないですか(笑)。だけど、今回、本来のかわいらしい感じが垣間見えたといいますか。こういう夫婦の関係性を、ぎゅっと短時間で作らなくてはいけなかったからこそ、初めて目が合った感じがして、今回共演できて良かったです。
役作りで意識したことについて
塚原さんと直接お話ししてみないと分からないなと思っていました。
人物表と脚本を並べて読んでいても、「このシーンでどんな気持ちを大事にしたらいいんだろう」と、思うところがいっぱいありすぎて、分からなくて。だから、塚原さんと1個1個相談しました。
脚本はもちろん大事ですが、撮影現場で起きることも同じくらい大事。あかねの人物表に「人見知り」と書いてあっても、直がどういう人なのか、現場はどういうムードなのか。そういうものを見ながら考えていきました。
現場で発見した役へのヒントも
そうですね。第4話で娘・みのり(倉田瑛茉)と直とあかねの3人で星を貼るシーンと、1人で飲み物を飲むシーンは撮影前に追加されました。その2シーンが入ったことで、私はすごく救われたんです。
あかねって、結構なことを言うじゃないですか。「あの人のこと、信用しないほうがいい」とか。初対面の人にそう言ってしまう心境が撮影の出発点だったので、あかねの家族とのしあわせな時間や、1人の時間を体感できたのは大きかったです。
話し合いながら作ることも多い現場に
撮影初日は特にそうだったのですが、私のシーンは、みんな探り探りだったんです。だから、小栗くんも「家での直はどんな感じなんだろう」とか、みんなで「うーん」と言いながら、悩んでは話してということが健やかにできています。
それがすごく居心地がいいというか。「こんなに『分からない』って言っていいのかな」と思わずに、「分からない」と言える。
「分からない」と言える現場って、すごくないですか。みんなが同じ地図を持って、「こっちに行ったらいいんじゃないか」と、作品に向かっている感じがして、すごく温かいなと思いました。
そうした関係性があってこそのチームに
そうですね。このチームは役者に対しても、スタッフに対しても。監督に対しても、プロデューサーに対しても、本当にそれぞれのリスペクトがあって、ユーモアもあって。
以前、映画「ラストマイル」のときに「ここ、なんでこうなんだろう」「こうじゃない?」「そうだそうだ」って、石原さとみさんと私が塚原さんと話している姿に、新井さんが「つかさんのこの姿、久しぶりに見た」とおっしゃっていたんです。塚原さんがそういう相談しやすい空気を作ってくださっていると感じています。
今回も、みんなよく塚原さんのところに行って相談していて。やりとりもすごく早いんですよ。そういうところも含めて、このチームの空気感だなって、うれしくなっちゃう。幸せですよね。役作りは難しいですが、合間はそうやって楽しいです。
クランクイン前に塚原さんと新井さんと3人でしゃべっていた時に、あかねは最初どんな人物か分からない登場の仕方だから、「情報解禁とかで、直の奥さんとか絶対言っちゃダメだよ」って言ったんです。そしたら塚原さんも「絶対ダメだよ、それ」って乗ってくださって、新井さんが「えー」と悩んでいました(笑)。そうしたら本当に、みんながフルネームじゃなく、役柄もちょっと伏せ気味という形で新井さんは応えてくださって…!
私が視聴者だったら、先に言わないでほしいので(笑)。犯人探しも一つの楽しみかもしれないけど、この作品はそれだけじゃないと思っています。
視聴者へメッセージ
なんて言えばいいんだろう…、一つの側面から見ていた人物の、くるっと違う側面も見えて来たり。作品全体もですが、今後も変化し続けていくので、楽しんで見ていただけたらうれしいです。
■放送情報
金曜ドラマ『LOST10』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:横浜流星、小栗旬、中村アン、飯豊まりえ、井口理、岩谷健司、松下洸平、市川実日子、野呂佳代、斉藤由貴
脚本:奥寺佐渡子
演出:塚原あゆ子
プロデュース:新井順子
編成:荒木沙耶
音楽:ガブリエル・ロベルト
主題歌:Maya「LOST」(Sony Music Labels Inc.)
製作:TBSスパークル、TBS
©︎TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/lost10/
公式X(旧Twitter):@lost10_tbs
公式Instagram:lost10_tbs
公式TikTok:@lost10_tbs