見た目はかわいい令嬢、中身は最強の武人!? 『凶乱令嬢ニア・リストン』が放つ異色の魅力

圧巻のアクションで際立つニアの凶暴さ

TVアニメ『凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録』第2弾PV

TVアニメ『凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録』第2弾PV

 何しろニアは、アルトワール学院に入る前のエピソードでチンピラたちを叩きのめしている。笑顔で「ぐずぐずするなら手荒になるわよ」と言い、壁に背をつけたチンピラの頭の横に脚で壁ドンをするニアの姿にはとてつもないヤバさがある。原作のスリリングなアクション描写から受けるものとは少し違った、ニアの愛らしさと恐ろしさを強く印象づける。

 アニメの第3話で、マフィアのボスのボディガードをしているアンゼルを相手にした時も、「お前殺すわ」と言ってアンゼルがためらいなく放ってきた拳を顔面で受け、続く鉄パイプによる真正面からの殴打も、平気な顔をして受け止める。原作ではこのあたりで、「弱者の精一杯の反抗だと思えば、愛しささえ感じてしまう」と内心で語って、中に大人の武人がいることを思い起こさせる。アニメは違う。井上ほの花が演じるニアが、声も姿も幼いままなだけに、ビジュアルから受ける衝撃も著しい。

 その衝撃は、続く大勢のチンピラたちを相手にした戦いで大爆発を起こす。小さい体で飛び跳ね、かかと落としを食らわせ、逆立ちをして旋風脚で蹴り飛ばし、肘で打ち殴り蹴って相手を全滅させる。圧巻の作画でそれだけの暴れっぷりを見せる人物が、声も体も幼い少女というギャップからくる驚きは、すでに戦いが決着した場面から書かれた原作では味わえない。何度でも繰り返し観てしまいたくなるほどの、アニメ史に残るかもしれないアクションシーンだ。こうした展開が以後も繰り返されるなら、付いていくしか他にないと心に決意させられる。

 いくら暴力大好きなニアでも、常に全解放でケンカを売りまくっているわけではないところも面白い。劇団「氷結薔薇(アイスローズ)」から出演を頼まれたニアは、そこで活躍すれば「魔法映像(マジックビジョン)」の普及に繋がると考え、厳しいダメ出しによって、共演する子役が何人も辞めている主演女優の相手役を務めることになる。

 新人なのだから早く出てきて掃除をしろと言われればそのとおりにする。自分を捨てた母親を相手にするのだから、セリフがすらすら出てくるはずはないと言われればしっかり演技に反映させる。そして舞台を成功へと導く。原作では、「私くらいになると、あえて先制攻撃を貰って相手の全力を出させてから勝つ、というのがお約束である」と、武人ならではの達観した立場から相手に合わせたような描写がある。アニメではそれを、表情と余裕のある口ぶりで表現している。メディアの違いによる表現のバリエーションを学ぶことができる作品だ。

武闘大会から闇闘技場へ、加速するニアの“凶乱令嬢”ぶり

 展開が進んで、ニアとヒルデトーラ、そしてレリアレッドによる「魔法映像(マジックビジョン)」で流す番組のアイデア出しにも動きが出てくる。ニアが中の人の願望を出して魔獣狩りを提案し、すぐさま却下されるところはお約束。ヒルデトーラが大人の恋を描く番組を想像して身もだえするのを、「どうせ初恋もまだなのに」と突っ込むあたりのワチャワチャしたやりとりも含めて、眺めていて実に楽しい3人組によるシーンだ。

 そうした中、あろうことかヒルデトーラが、王女という優雅な身分でありながら、誰もが参加できる武闘大会を開きましょうと言い出したから驚いた。王女さまだけあって「舞踏大会」と言って、それをニアが「武闘大会」と勘違いして大暴走する展開になるのかと思ったら、第6話以降でしっかりと学園内での生徒たちによる健全な武闘大会が開かれる。その一方で、ニアの凶乱令嬢たる血が刺激され、過激で凶悪な闇闘技場への戦いへと突き進んでいく。

 原作では、強くなったニアに追いつこうと鍛錬に励んだ侍女のリノキスが、窮地に陥る展開の中でニアの凶乱令嬢ぶりが爆発する。とてつもなく強い魔剣使いも登場してニアの行く先を気にさせる。そうした戦いがアニメではどのように描かれるのか。小さい体と幼げな声を持ちながらも、アクションによって強靱さを表し、演技によって強者を求めて暴走していくニアのギャップ萌えを誘う姿が描かれ続けるとしたら、原作ファンにとっても、ますます目が離せないアニメになりそうだ。

井上ほの花、『凶乱令嬢』で掴んだヒロイン像 「“かわいい子”として演じなくてもいい」

『凶乱令嬢ニア・リストン』で主人公・ニアを演じる井上ほの花に、役作りや戦闘シーンでの表現、収録を重ねるなかで感じた成長、リノキス…

■放送情報
TVアニメ『凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録』
TOKYO MXにて、毎週火曜21:25〜放送
MBSにて、毎週火曜27:30〜放送
BS日テレにて、毎週火曜24:30〜放送
キャスト:井上ほの花(ニア・リストン役)、和泉風花(リノキス・ファンク役)、本泉莉奈(ヒルデトーラ・アルトワール役)、日高里菜(レリアレッド・シルヴァー役)、八代拓(アンゼル役)、日笠陽子(フレッサ役)、日野聡(ガンドルフ・ローゲン役)
原作:南野海風(HJ文庫/ホビージャパン)
キャラクター原案:刀彼方、磁石
監督:中西基樹
助監督:瀬木日太
シリーズ構成:市川十億衛門
キャラクターデザイン:伊藤優希、土佐岡加奈
色彩設計:勝田綾太、山本真希
美術設定:バーンストーム・デザインラボ
美術監督:合六弘
背景・美術:マカリア
撮影監督:大出高士
編集:黒澤雅之
音楽:遠藤ナオキ
音響監督:菊田浩巳
アニメーション制作:KONAMI animation
オープニングテーマ:角巻わため「リスポーン!!」
エンディングテーマ:魔法映像(マジックビジョン)ひろめ隊<ニア・リストン(CAST:井上ほの花)、ヒルデトーラ・アルトワール(CAST:本泉莉奈)、レリアレッド・シルヴァー(CAST:日高里菜)>「ときめきアン・ドゥ・トロワ♪」
©南野海風・ホビージャパン/凶乱令嬢ニア・リストン製作委員会
公式サイト:https://kyoranreijo-pr.com
公式X(旧Twitter):https://x.com/kyoranreijo_pr

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