猫×文化財×アクションが超新鮮!  TVアニメ『紫禁・御猫房~紫禁城猫警備室~』を深掘り

 中国・北京にあるかつて皇帝が暮らした宮殿「紫禁城」は、今や世界中から観光客が訪れる場所だ。実はここには約200匹もの猫が暮らしているそうで、なかには宮廷で飼われていた猫の子孫もいるのだとか(※1)。そんな猫たちが、人間の知らないところで国宝を守るために戦っていたら……? この楽しい空想をアクションアニメにしたのが、中国で制作された『紫禁・御喵房』の日本語吹替版『紫禁・御猫房~紫禁城猫警備室~』だ。

猫たちが「文化財の思い出」の中に飛び込む!

TVアニメ『紫禁・御猫房〜紫禁城猫警備室〜』新章開幕PV | 毎週水曜23:30〜放送・配信中

 文化財には、長い時の流れのなかで刻み込まれた記憶がある。本作ではこの記憶を「物華(ぶっか)」と呼ぶ。その物華の中で大切な記憶を壊したり書き換えたりしようとするのが、謎の勢力「ブラックオウル」。物華が壊されれば、現実の文化財もやがて消えてしまう。

 そこで立ち上がるのが、紫禁城の秘密組織「御猫房」の6匹の猫たちだ。普段は紫禁城で暮らす彼らも、御猫房では二足歩行の猫の姿に。物華の中に広がる「物華世界」へ潜入し、兵士や宮廷の侍女など、その時代の人物になりきって歴史を正しい流れへと戻していく。いわば「タイムスリップ型の潜入ミッション」で、国宝の運命は猫たちにかかっているのだ。文化財の記憶を舞台に、これからどんな冒険が待っているのか。想像するだけでワクワクする。

 チームの顔ぶれもにぎやかだ。クールなリーダーのソウビ、彼といつもケンカしているオボイ、そんな2人を叱るしっかり者のヘイアン、食べ物のことで頭がいっぱいのゼゼ、基地から応援するオボイの妹モモ、そして仲間を見守る長老格のロハン。ちなみにロハンの漢字表記は「魯班」。中国で職人の祖として尊ばれる伝説の名工と同じ名前で、文化財を守る御猫房にふさわしいネーミングだ。性格も得意分野もバラバラな6匹が、ぶつかり合いながらも力を合わせていく姿がなんとも微笑ましい。

 第1話の冒頭から、そんな猫たちの個性は全開。宮殿の庭で、じゃれ合うようにケンカするソウビとオボイの姿は、猫好きにはたまらないだろう。さらに三秋杯の物華世界では、オボイがなんと酒場の女将の姿に……! ソウビに散々からかわれながら、吹っ切れたように色っぽい女将を演じきる姿には、つい笑ってしまう。

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