鈴木愛理、“働くママ”への憧れと“濃密な役作り”への意欲 「常に上を目指していたい」

 『今からあなたを脅迫します』シリーズの藤石波矢と『いなくなった私へ』の辻堂ゆめによる同名小説を実写映画化した『昨夜は殺れたかも』は、お互いに大きな勘違いと秘密を抱えた新婚夫婦が織りなす“ラブサスペンス”だ。夫・藤堂光弘役の吉野北人と共にW主演を務め、妻・藤堂咲奈を演じた鈴木愛理は、普段の日常会話から1つギアを上げたオーバーな演技や変顔など、自身のブレーキを解除してコミカルな役に全力で挑んだという。役作りの裏側をはじめ、芸能活動25周年を前に抱く“働く母”への憧れや将来の展望について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

“スクショ厳禁”レベルの表情にも挑戦

――『昨夜は殺れたかも』で演じられた藤堂咲奈は、かなりキャラクターの立った、ポップで振り切った役柄でしたね。

鈴木愛理(以下、鈴木):そうですね! ラブコメとサスペンスが掛け合わされた作品って意外と今まで経験がなかったので、オファーをいただいたときはすごくワクワクしました。今までやってきたラブコメ作品の中でもかなり振り切りが強くてオーバーな世界観だったので、楽しみな気持ちが強かったです。

――完成した映像を観ると、コミカルなシーンからちょっと怪しげな場面までテンポ感が絶妙でした。演じる上で意識されたことがあれば教えてください。

鈴木:普段だったら日常会話っぽく喋るところも、1つギアを上げて、遊び心を研ぎ澄ませながら演じることが多かったです。「これは日常で起きなくない!?」と思うような展開でも、自分の中でブレーキをかけずに思い切ってやってみようという意識が強かったです。

――松木創監督からの演出指導もかなり個性的だったそうですね。

鈴木:松木監督から「もっと妄想して! 想像できないくらいの顔で!」って言われて(笑)。「自分、どんな顔しているんだろう……」と思いながら思いっきり表情を作ったので、劇中には“スクショ厳禁”なレベルの顔が何回か映っています(笑)。日常の主婦のシーンや英語を喋るシーン、サスペンスじみたシーンなど、みんなで話し合いながら撮影を進めていきました。

――衣装やビジュアルのこだわりも強かったのでは?

鈴木:衣装が本当にかわいかったです! 特に社長モードのときのスーツがお気に入りで。「家の中にいるときと絶対読む雑誌が違うでしょ!」っていうくらい落差をつけるのがこだわりでした。メイクも少し変えていますし、この作品のために髪の毛もカットしたんです。

――今作は、お互いに相手の素性を勘違いし、疑いを抱いている新婚夫婦のやり取りが物語の軸になっています。この2人の関係性を客観的に見てどう思われますか?

鈴木:現実では絶対にあり得なさそうな「嘘みたいな話」ですよね(笑)。でも、素性を明かしても嫌いになるわけがないのに、自分への自信のなさや孤独感からすれ違ってしまうのが、すごく愛おしい夫婦だなと思います。人間って、自分の感情を最大まで誇張してブレーキがかかるとこうなるのか、と疑似体験ができて楽しかったです。

――咲奈の仕事に対する姿勢など、共感できる部分はありましたか?

鈴木:お仕事をこよなく愛しているところや、守りたいものがあるところはすごく共感できました! 主婦モードのときはほとんど気持ちいいコントとして楽しんで演じていましたが、仕事モードの咲奈は日常の自分に近い感覚がありましたね。

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