『VIVANT』西山潤が堺雅人の圧倒的な“乃木力”を絶賛 別班員救出シーンにはアドリブも

 TBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズンで別班員・熊谷一輝役を演じる西山潤のインタビューコメントが公開された。

 本作は、2023年7月期に放送された第1シーズンから3年の時を経て、今夏から2クール連続で放送される『VIVANT』の続編。第2シーズンでは、“中国の別班”「シンシー」に拉致・拘束された別班員たちを救出するストーリーが展開されている。西山は第1シーズンに続いての参加となる。

 西山は役作りについて、特殊メイクによる重みや足かせの痛みを「避けずに、『痛い』『嫌だ』『イラッとする』という感覚を全部自分の中にため込んで、それでも表には出さない」と明かし、「その一瞬の表情だけでも『別班ってやべえな』と伝わったらいいなと思っていました」と語っている。

 第20話で乃木が救出に現れたシーンについては、「ずっと無表情を貫いてきた別班員たちが、あの瞬間だけ『仲間が来た!』という顔になる。自分たちが撮影現場で作ったものを、完成した作品が超えてきたような感じがして、すごく感動しました」とコメントした。

 また堺について西山は、「背中で引っ張るというより、“お芝居で引っ張っていく”方」「圧倒的な“乃木力”で現場を引っ張ってくださる」と評した。松坂とは同郷で、撮影の休みの日に射撃場やご飯に行くなど交流があったと明かした。

西山潤(熊谷一輝役)コメント

第2シーズンへの出演を知ったタイミングについて

正式に聞いたのは2024年の秋頃だったと思います。噂は聞いていたんですけど、マネージャーさんと共有しているカレンダーを見たら、2025年の10月にアゼルバイジャンの国旗が3週間くらい入っていて(笑)。
大筋として「別班員がさらわれて、それを助けに行く話」だと聞いて、「今回もまた大変そうだな」と予感しました。拷問のシーンもあって、特殊メイクもすると聞いていたので、「すごそうだな」と思いながら楽しみにしていました。

熊谷を演じる上で意識したことについて

別班という存在は“最強”であり、絶対に弱さを見せない。それはみんな共通して持っていたと思います。拷問されてもしゃべらない。精神的にどれだけ追い詰められても口を割らない。シュウ・ハオラン(リンリン)のセリフにも「年長の高田(明敏)、若い熊谷は既に死を覚悟している、無双状態だ」とありましたけど、普通に生活していたら得られない感覚ですよね。
だから僕は、“無”になって何も感じなくするというより、自分にストレスを与え続けました。特殊メイクも重くて、目も見えづらいし、口も開けづらい。足かせも痛い。それを避けずに、「痛い」「嫌だ」「イラッとする」という感覚を全部自分の中にため込んで、それでも表には出さない。
ただ無表情でいるのではなく、全部抱えた上で出さない。その一瞬の表情だけでも「別班ってやべえな」と伝わったらいいなと思っていました。

撮影時の過酷な環境について

そうですね。素足で牢屋の中でじっとしている状況って当然気持ちのいいものではないので、その嫌さ加減も素直に受け取っていました。
本当に疲れるんですよ(笑)。帰りの車中では、毎回ほとんどしゃべらなくなるくらい。でも、第1シーズンから一緒にいるメンバーなので、別班員同士の絆はありますし、目指しているところはみんな同じ。撮影現場では、合間は和気あいあいと話しながらも緊張感を共有していた感じはありましたね。

第20話の救出シーンの別班員の表情について

僕もリアルタイムで見て、あのシーンは泣いちゃいました。ずっと無表情を貫いてきた別班員たちが、あの瞬間だけ「仲間が来た!」という顔になる。自分たちが撮影現場で作ったものを、完成した作品が超えてきたような感じがして、すごく感動しました。
乃木さんや別人格のF(堺/三役)のかっこよさ、“先輩感”も全部相まって、あんなに素敵なシーンになったんだなって。セリフをほとんどしゃべっていないのに、それでも伝えられる。役者冥利に尽きるなと思いました。

乃木から「熊谷」と呼ばれた時の「はい」はアドリブだった

そうなんです。台本ではかなり弱っている状態だったんですけど、僕はあくまで別班員として返したいと思って。
熊谷は30歳という若い別班員で、僕自身も実年齢が近い。だから、“若いけれども別班員”“別班員だけれども若い”という、その両方を等身大で考えました。別班員としての強さはある。でも同時に、一人の若い人間でもある。そのバランスを考えたときに、あの「はい」という言葉になりました。
それに、乃木さんが姿を現す前から、別班員なら何かを察知しているはずなんです。いつもの足音と人数が違う。それに火薬の匂いもするはず。「何かが起きている」「乃木さんである確率は何パーセントだろう」「別の誰かかもしれない」と考えながら、最後に声を聞いて確信する。
実際の撮影は逆光で真っ暗だったので、本当に何も見えなかったんです(笑)。でも「熊谷」と呼ばれて、「これは絶対、乃木さんだ」と。その確信に至るまでの段階を、一つずつ意識して演じていました。
乃木さんはずば抜けた能力を持っていますが、他の別班員たちも、表に出ていないだけで同じようなスキルを持っている。だから演じる側も「自分たちも高い能力を持っている」という自覚が必要なんです。一人一人少しずつ色は違うけれど、根っこのところは同じ別班員。そういう共通項はあったと思います。

別班の儀礼曲が流れたシーンについて

あの曲って、別班員にとっては、つらいことがあってもずっと聞いてきたものだと思うんです。だから僕は、あの時「厳しい実家に帰ってきた」ような感覚になりました。
Fの「これで殉職した先輩方が俺らを守ってくれる。出発だ!」という言葉があって、曲が流れて、自然とみんな敬礼する。その瞬間に「帰ってきた、帰れた」と思えたんです。
あのシーンまでは感情を出さずに堪えてきて、最後に最大限こぼれる。僕の中では、そこに至るまでのストロークを作って演じていました。

堺雅人との共演について

堺さんは、背中で引っ張るというより、“お芝居で引っ張っていく”方だと思います。撮影現場でも全くミスをしないし、どんな言語のセリフであっても一発で決めてくる。『VIVANT』ってロケ地の都合もあって、物語をかなり行き来しながら撮影するんです。乃木だったりFだったり、リュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒・堺/三役)だったり、いろいろなシーンが前後する中でも、堺さんのお芝居はまったくブレない。
僕自身は連続ドラマをやっていると「あれ?これってあの出来事の後だよね?」と、たまに頭の中で時系列を確認することがあるんです。でも、堺さんはそれを当然のように成立させている。どうやったらそうなれるんだろうと思いますし、ものすごく台本を読み込んでいるんだろうなと感じますが、それをひけらかさない。圧倒的な“乃木力”で現場を引っ張ってくださる。人として「堺さん、かっこいいな」と思います。

松坂桃李との交流について

桃李さんとは同郷なんです。撮影の休みの日に別班のメンバーで射撃場へ遊びに行ったり、ご飯に行ったりもしました。誰に対しても分け隔てなく接してくださる方なので、すごくうれしかったです。
お芝居では、やっぱり“別班らしさ”がブレない。「こいつはシュウ」「こいつはリー」ってシンシーのメンバーを一人一人確認する、心の声のトーン一つとっても、僕だったらもっと軽くなってしまうかもしれないところを、すごく重く、肝が据わった感じで演じてみせる。もう、お芝居というより完全に“据わっている”んですよね。もっとがっつり共演したいなって、心の底から思いました。

西垣匠との共演について

知っていました! プロデューサーからも聞いていましたし、衣装合わせの時だったかな、会えたんです。「おう、頑張れよ!」みたいな感じで、ちょっと先輩面しました(笑)。西垣は少し緊張してましたね。
今回は一緒のシーンはなかったんですけど、『ドラゴン桜』からもう5年ですし、こういう形でまた同じ作品に関われたのはうれしかったです。しかも今回は、西垣が特殊作戦群の隊員として僕たち別班員を助ける側にいる。直接会うわけではないけれど、作品の中ではつながっている。それもなんか別班らしいじゃないですか。役者としてもすごく励みになりました。

別班員たちの芝居に刺激を受けた場面

第21話で、別班員たちが中国人労働者に扮して逃走する中、市川笑三郎さんが演じる高田がシュウに向かって中国語で長いセリフを言うところですね。後ろで聞いていて、「うわ、やられた!」と思いました。めちゃくちゃ先輩かっこいいなって。同じ別班員として、代表して言ってくれた言葉だからうれしい。でも役者としては、「俺、これ言いたかったな」ってとても悔しかったです(笑)。
しかも、感情を大きく出さずに淡々とものすごく怖いことを言うんですよね。あのバスのシーンは、高田さんの言葉で締まったなと思いました。笑三郎さんと連絡を取り合っているときに、「放送、楽しみですね」と話していたんです。別班員ってみんな根っこの部分は共通しているけれど、少しずつ色が違う。そういうところも面白いです。

『VIVANT』らしさとは

やっぱりメリハリと気持ち良さですね。監督が「こういうものを撮りたい」「こういうキャラクターを演じてほしい」と示してくださるものを信じて、僕たちは付いていく。
カメラ割りもそうですし、お芝居のテンポも、画も、全部がパキパキしている。顔の寄りがあって、何かあれば手元を映して、音楽がかかったら鳥肌が立つ。すごく見応えがあるんです。例えるなら、すごく濃いジャンクフードを食べたような、大きいステーキを丸かじりしているような(笑)。そういう豪快さがあるのが『VIVANT』だと思います。
僕も同じ船に乗っている一員として、そのゴールだけは見失わないようにしようと努めていました。

視聴者へのメッセージ

考察をしながら楽しんでいただくのも、もちろんうれしいです。でも、乃木さんのジェットコースターにお客さんとして乗っているような感覚で、目の前で起きていることをそのまま受け取るのも、一つの楽しみ方だと思っています。
ここからまた話がガラッと変わっていくので、見ている皆さんももう一度ふんどしを締め直して(笑)、気を抜かずにジェットコースターの先頭に乗って楽しんでいただきたいです!

■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式X(旧Twitter):@TBS_VIVANT
公式Instagram:tbs_vivant
公式TikTok:vivant_tbs

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