悟空の“超サイヤ人3”が圧巻! 『ドラゴンボール超 ビルス』の作画はどう変わった?
破壊神・ビルスと孫悟空たちの戦いを描くTVアニメ『ドラゴンボール超 ビルス』の放送が、10月11日から始まった。
本作は、2015年に放送されたTVアニメ『ドラゴンボール超』の「破壊神ビルス編」に新規カットを追加し、物語の再構築を行ったもので、“エンハンスド版”と銘打たれている。一体どんなところが変化しているのか、具体的に旧作との違いを紹介していきたい。
「破壊神ビルス編」の舞台となるのは、魔人ブウとの戦いから数年が経過し、平和を取り戻した地球。長い眠りから目覚めた破壊神・ビルスが突如悟空の前に現れたことで、地球は消滅の危機に晒されることに。そして破壊神と悟空たちのバトルが幕を開ける……。
基本的な物語の流れは今作でも変わっていないが、シナリオ構成には大きな変化が見られる。旧作で5話分をかけて描いた内容を、第2話までの時点で消化している……と言えば、その違いがよく分かるだろう。
具体的に説明すると、ベジータ一家の旅行をはじめとする日常エピソードが大胆に削られ、ビルスが孫悟空のもとに現れるまでの展開が圧縮して描かれている。旧作の日常パートにはキャラクターの素顔を覗けるという楽しさもあったが、寄り道が減ったぶん、テンポ感は格段に良くなっている印象だ。また、物語の緊張感も途切れにくくなっている。
とはいえ、エピソードを削るだけでは終わらないのが今作の面白いところ。たとえば第1話で悟空が修行に励むシーンには、マンガ版で描かれたイメージトレーニングの描写が加えられている。かつて死闘を演じたフリーザ、セル、魔人ブウを脳内で具現化し、まるで相手が目の前にいるかのように悟空が拳を交えていくという描写だ。
すなわち旧作では悟空がひとりで型を繰り返すだけだった修行シーンが、シリーズの歩みを振り返るような見せ場に変わっている。このサプライズを喜ぶファンは多く、SNS上では「相手がフリーザ、セル、ブウなのは激アツ!」といった声が上がっていた。
そしてシナリオ以上に旧作から変わっているのが、アクションシーンの作画や演出だ。今作は新規カットの追加だけでなく、既存カットの描き直しや撮影のやり直しも行われているという。その効果はてきめんに表れており、キャラクターの表情から戦闘シーンの動きに至るまで、作画のレベルが格段に上がっている。
たとえば第1話の冒頭、畑仕事の合間に悟空が超サイヤ人へと変身するカットは、旧作よりも丁寧で迫力のある描き方になっているように見える。黄金のオーラが立ちのぼる様子に、思わず見入ってしまうほどだ。
とくに話題を呼んだのは、第2話「破壊神界王星へ」で描かれた悟空とビルスの戦い。旧作の第5話に対応しており、ビルス編前半の大一番にあたる場面だ。エピソードをまるごと描き直したかのような変わりようで、新しく描き起こされたカットも数多く差し込まれていた。
まず心をつかまれるのが、悟空が歩きながら超サイヤ人へと変身し、ビルスに挑みかかるシーン。そこから超サイヤ人2へと段階を上げ、悟空の攻撃はさらに激しさを増していくのだが、圧倒的な作画によってその動きが表現されている。