松下洸平、『豊臣兄弟!』で挑んだ唯一無二の家康像 「非常にコミカルなキャラクターに(笑)」
仲野太賀&池松壮亮へのリスペクトと決意
ーー第41回では、秀長と酒を飲み交わしながら、緊迫感とコミカルさが入り混じるシーンがあります。
松下:序盤、家康は家康なりの作戦があるので、あまり焦らずじっくりと楽しむように会話を進めるのですが、中盤にかけて思いもよらぬ言葉が秀長から返ってくることにより動揺し、最終的に彼らの熱意に押されてしまう。そのグラデーションをしっかり作りたいなと思いながら演じていました。(仲野)太賀くんと一緒にシーンを作っていく中で、僕が最初の余裕たっぷりな態度から少しずつ追い詰められていくところを丁寧に引き出してくれたので、とても見応えのあるシーンになっていると思います。個人的には、「徳川殿が楽しいと思うことは何でござりまするか?」という質問に対して、「薬草集め」と答えるところが「かわいいなぁ」と思っています(笑)。
ーーそのシーンは脚本家の八津弘幸さんの意図をどう汲み取りましたか?
松下:「どう言ってほしいんだろう」と思って、八津さんの頭の中に一回ダイブしたい、連絡しようかなと思ったくらいです(笑)。でも、笑わそうと思って言うと面白くないので、とにかく真面目に言いました。真っ当な意見を言っているはずが非常にトンチンカンなことを言っている、という面白さを意識しました。太賀くんが細やかなお芝居で受けてくれるので、頼りっぱなしでしたね。
ーー石川数正役の迫田孝也さんとのコンビネーションも絶妙です。関係性をどのように捉えていますか?
松下:迫田さんなくして僕の家康はないと本当に思います。どんなお芝居も受け止めてくださるので、自然体で演じることができました。僕一人がずっとふざけていてもどうしようもなくて、それを受けて丸(句点)をつけてくれる数正さんがいて初めて、この二人がバランスよく映るのだと思います。豊臣兄弟と対をなすコンビとして、とにかく真逆を行こうと思っていました。向こうが熱く抱き合ったり泣き合ったりする一方で、僕らは一見デコボコっぽいけれど、妙に息の合ったコンビネーションを見せる。そういう相反する存在でいたかったですね。
ーー1年半に及ぶ撮影で、仲野太賀さんと池松壮亮さんを近くで見てきていかがでしたか?
松下:本当に贅沢な経験をさせていただいているなと思います。僕は時々現場に来て二人の姿を見ていましたが、あの二人はクランクインのときから今日まで、お芝居にかける思いや取り組み方、現場での振る舞いがまったく変わらないんですよね。本質的な部分が変わらないというのはすごいことだと思います。それをそばで見られたのは非常に勉強になりましたし、自分も見習わなきゃなと思うところがたくさんありました。
ーー最後に、今後の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
松下:本当にラストスパートで、ゴールテープが少し見えてきています。最後まで気を抜かず、視聴者の皆さんに楽しんでもらえるような作品を作りたいなと思っています。ここから残りの話数でも、たくさんのドラマが生まれ、たくさんの涙と笑顔が詰まっているので、ぜひ一緒に最後まで駆け抜けていっていただきたいなと思います。
■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜
大東駿介、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮﨑あおい、小栗旬ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P52L88MYXY
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